近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

沖縄の歴史・文化 沖縄の特徴・“離島の将来”大東島は!

2008年06月10日 | 歴史
いよいよ今回のシリーズ・“沖縄の歴史・文化”の最終コーナーに入りましたが、これからは沖縄離島の将来像を睨んで、現状の課題にスポットを当ててみたい。離島の中でも、大東島・宮古島・石垣島・他の八重山諸島・久米島を取上げる。
(写真は、沖縄諸島島々の位置関係地図。)

先ず大東島は沖縄から400km弱東方で、飛行機で1時間ほど行ったところ。
南大東島は、周囲約20km、昨年の人口が1,300人ほどで、北大東島は周囲約10km、人口400人ほどあり、南北大東島間の距離は7kmぐらい。

二つの島を結ぶ船は、那覇から来る定期便が経由するだけであり、飛行機も那覇からの便が経由するだけで、ほんの5分間のフライトで、飛行機はあがったと思ったら着陸するという、世界最短の航路?





写真は、南大東島断崖絶壁の光景及び岩だらけの岸壁。

写真のように、周囲を1,000m以上の深海で囲まれた絶海の孤島は、貴重な自然がいっぱい詰まった宝の島で、観光地としても注目されてきてはいるが、断崖絶壁に囲まれた島なので船は接岸できず、週1回の定期便は人も荷物もクレーンで吊り上げて降ろすと云う。

波が非常に荒く岸壁にぶつかり、その波の影響で、日によって船が着く港が異なるらしい。叉クレーター状態の窪んだ島なので、島の中に入ると海は見えず、見えるのはサトウキビ畑だけと云う。

と云うように、交通アクセスが極めて不便であり、ホテル2軒・民宿1軒の宿泊施設しかなく、1900年頃開拓者は八丈島からの移民で、島の所々に八丈島を思わせるような遺物(寿司もその一つ)が散見されるが、テレビは沖縄の放送が入らず、衛星放送で東京が入るらしい。

観光業はなきに等しく、観光客は年間3,000人程度と全く目立たないらしい。







写真は上から、南大東島の海水浴場・海軍棒プール、断崖絶壁からダイビングする醍醐味及び年間を通じて釣れる“キハダマグロ”。

島の周りは断崖絶壁なのでビーチはなく、むしろ海に出るのは危険で、写真のように、海岸には所々窪みを作って人工的なプールに仕立てている。

叉断崖絶壁のため、大東島のダイビングは上級者向けOnly。ダイビングショップが一軒だけあるらしい。

漁業は、島民が直接魚市場に魚を買いに行く程度で、公には販売しておらず、いわゆる島内消費だけ。

キハダマグロは、一年中島のまわりをぐるぐる回っているので、時化ていなければ、いつでも釣れるらしく、大物が狙える釣りは観光目的として魅力的ではあるが、珊瑚礁がなくマリンスポーツができないなど、観光ハンディは大きい。

というように、観光に適さない地形・交通アクセス難から、本格的な観光業の将来像は見えてこない。





写真は、南大東島のサトウキビ畑及びサトウキビ原料の特産物・ラム酒“コルコル”。

南大東島の農業は、ほぼ100%をサトウキビに頼っていると云う。観光業に適さないだけに、今後ともサトウキビ生産に活路を見出さざるを得ない。

幸い品質への評価が高い、南大東島のサトウキビを使ったラム酒が開発され、酒類では当り前に使用されている香料・着色料を一切使わずに、素材の良さを引き出したラム酒・“CORCOR”は瞬く間に評判となり、特に“コルコル”の香りと味も個性的で、売り切れ状態が続いているらしい。

ラムは、日本では余り認知されていないが、ジン・ウォッカ・テキーラと合わせて「4大スピリッツ」と言われるほど世界ではメジャーな酒類。

将来的にはラム酒をベースに、南大東島産のフルーツをブレンドしたリキュール酒づくりにもチャレンジしたいとのこと。今後の成果に期待したい。