近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

沖縄の歴史・文化 “沖縄の常識”・“宮古そば”とは!

2008年06月06日 | 歴史
宮古島は、沖縄本島の南西約290km、石垣島の東北東約133kmの距離にあり、再編された新市・宮古島市を構成する島々は、大小6つの島で宮古島が最も大きく地域の総面積の約80%を占め、宮古群島の中心。

平成12年の国勢調査によれば、宮古島市の人口は54,249人で昭和60年以降は減少傾向を辿っている。人口が一番多かったのが、1955年(昭和30)頃の75,000人前後がピークで、その後は過疎化の一途をたどっている。

一方で急速に高齢化が進行しており、平成12年には65歳以上の人口比率が21.0%と県平均の15.6%を大きく上回っている状況。

宮古島は年平均気温23℃の亜熱帯の島で、青い海・白い砂浜・豊かな珊瑚礁に囲まれダイビング・釣・トライアスロンのメッカ。

国勢調査によると、宮古島の就業人口割合は、第3次産業が56.9%で最も高く、観光客は平成14年以降増加傾向を示し、平成17年には約40万人に達した。

一日一麺主義を実行している地元民や“宮古そば”を求めてやってくる観光客で、宮古そば人気は衰えるところを知らないと云う。





写真は、宮古島“丸吉食堂”の伝統的な宮古そば及び“菊栄食堂”の正統派宮古そば。

宮古そばには、具の盛りつけ方に大きな特徴があって、例えば宮古そばの老舗に入ればすぐに分かるらしい。

写真の通り、具の豚肉やカマボコを麺の中に埋めてしまう。その理由については、昔は贅沢品だった豚肉を隠して食べたからという説があるが、“医食同源”思想や“質実剛健”をモットーとしていた地元民の生活信条が伝わってくる。

これほどまでに独自色を打出したのは、先人たちが沖縄そばとの差別化を図り、質素倹約を貫こうとした、負けず嫌いの宮古魂・根性の現われではないか?







写真は、宮古島の宮古そば400円也、“丸吉食堂”の宮古ソーキそば450円也及び“前浜店”の平あげのカマボコ入り宮古そば400円也。

最近では、ほとんどのそば屋が沖縄そばのように、見た目を大事にして、盛り付け方にも工夫を凝らしているが、宮古そばは割安な分、盛付け具材は控えめのようだ。

もう一つ宮古島のそばの特徴は、本島の麺と違って麺にちぢれがなく、麺の太さが沖縄そばに比べてチョット細く、麺の太さは3ミリほどしかない。

細めの平麺は、啜りこむ快感が半端じゃないらしい。







写真は上から、宮古島のイカ墨を練りこんだ宮古そば、モズクを練りこんだ宮古そば及び“だるま”店の“ふーちばー”(ヨモギ)宮古そば。

イカ墨・モズク・ヨモギなど、地元の食材を活かしたメニューも揃えている。

スープの特徴は、沖縄そばより若干濁っていて、鰹出汁も効いているが、鶏や豚の風味がうまい具合に調和していて、出来の良い塩ラーメン風との評判。

宮古島のそば屋のテーブルには、“S&B”のカレー粉が置かれて、宮古ではこのカレー粉をそばに振りかけて食べるのが最近のトレンドと云う。

島民の団結力が示されている反面、付和雷同しやすい島民性かも・・・。





写真は、宮古島のばくだんの中に梅や卵が入った“丸いカマボコ”及びカマボコで包んだ“ばくだんおにぎり”。

宮古そばのもう一つの特徴はカマボコで、写真のように平たい・はんぺんのようなカマボコが使われているが、シーラ・イラブチャー・イトヨリ・グルクンなど宮古ならではの白身魚で作られた、カマボコは人気商品で、単品でおかずとしても十分成り立つ逸品。

“ばくだんおにぎり”もアイディアとして面白い。
宮古島の独自性・個性が息づいている。