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小池百合子東京都知事が「都議選を制するまで酒を飲みません」という断酒宣言をしたという。
これって頭パー、フォーマンスではないだろうか。

小池百合子都知事は当選したその時は何かを期待させるものがあった。
少なくとも一般都民にはそうであっただろう。
大阪の橋下前知事と同じような改革を橋下前知事より遥かに穏やかで上品に、
「改革を実行してくれるもの」
と期待されていたはずなのであった。
ところが、その期待は半年もするとボロが出てハチャメチャになりつつある。
しかも中途半端な期待はずれではなく、完璧な期待はずれ。

実はこの人。
政治家ではなくパフォーマーなのであった。

パフォーマーなら上野公園か秋葉原あたりで観光客相手にパフォーマンスでもやってくれていたら無害であっただろう。
ところが都知事になって権力を武器にパフォーマンスをやったものだから多くの人に迷惑がかかった。
それも膨大な金額がぶっ飛びながら迷惑がかかった。
築地市場の移転問題。
東京オリンピックの会場建設問題。
どれもこれも問題提起がお仕事で、具体的代案、結論をお持ちではなかったのだ。
これではまるで安モンの経営コンサルタントではないか。

そもそも一見大きな問題に見える事項を取り上げマスコミを使って打ち上げ花火の如く権力を行使すると、畢竟人々の目が集まる。
ニュースキャスターは原稿読むだけで人々の目が集まったのだから、その快感が忘れられず、違った形でパフォーマンスを演じるのだろう。

で、次第にネタがなくなってきて今回出たのが「断酒宣言」。
お酒を飲まないことが美徳と言う印象を与え、決意の程をうかがわせるものだ。
「好きな酒を断つなんてえらいね、お嬢さん」
と言ってもらいたかったのかわからないが、ご贔屓のプロ野球球団が優勝するまで酒飲みません、という程度のノリでの発言。
これひとつとっても経済感覚、市井の意見はまるで理解できない頭パーフォーマンスといえるのではないだろうか。

断酒するということは酒は悪いもので飲まないほうが良い、と言っているのに等しい。
東京にも大手は別として造り酒屋10軒以上あり、どこもかしこも売上向上に苦心している。
「酒を飲まない」は決意の表明かもしれないけれども、「飲まないほうが良い」なんて思う酒関係者はいないはず。
酒飲まないのは個人の勝手だが、東京都というひとつの行政区の長が宣言するのはあまりにアホらしく、華がない。
いっそ「東京の酒をしっかり飲んで、ワイワイやりながら策を一緒に練りましょう!」ぐらい言えないかったのか。

日本酒のメッカ灘の近くの芦屋のお嬢さんの実力がこれです、というのであれば関西人にとってもいい迷惑なのは間違いない。

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