<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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今の若い人は知らないと思うがその昔、1970年代後半に石野真子というアイドル歌手がいた。
今の朝ドラに出ている福富楽器店の女将を演じている いしのようこ の姉だと説明しても、たぶんわからない。
長渕剛のもと嫁さんと言ってもなおさらわからないだろう。

この石野真子が活躍した頃、私は高校生だった。
その頃はニューミュージックが爆発的な人気を博しており若々しいサザンやアリス、ツイストやゴダイゴ、渡辺真知子や八神純子たちがミュジックシーンのリード役で私もどちらかというとアイドルよりもそっちの音楽のほうが好きだった。

かといってアイドルが中途半端だったというわけではなく山口百恵はその伝説の総仕上げに入っている時期でもあり、松田聖子や中森明菜など現在も活躍する女性アイドルが登場した時代でもあった。
そんな中、石野真子は二番手のアイドルだったような気がするが、今ではテレビに出てこない限り記憶から遠のいているのできっとそうだったんだろうと思うことがある。

そんな石野真子の歌を昨日ラジオで久しぶりに聴いた。
曲名は「春ラララ」。

この曲。
タイトルを聴いてすぐにメロディーを思い出したぐらい当時はヒットしたアイドルソングだった。
ああ、もうそんな季節なんだな〜。
と、しばし懐かしさに包まれたのであった。
桜の開花宣言が聞こえ始めた時期でもあり、春にちなんだ曲が新旧関係なくラジオでかかっているが、この曲もそういうことで選曲されたのだろう。
メロディーは明るいし、石野真子は当時は可愛子ちゃんアイドルの一人で悪いイメージはなかったからだ。

ところが歌を聞き始めてしばらくすると、私は歌詞の意味を初めて理解して愕然としたのであった。
以前は歌詞にちっとも関心を払わなかったのだろう。
「春ラララ」の部分しか覚えていなかったのだ。

で、その中身とは、

なんでも「春」という字は「三人の日」と書くのだという。
この時点ではなるほど〜、と思う程度だった。
轟という字が車3つでドドドドドと轟音響くというような感覚かな、と思った。
ところがここからである、
「私とあなたと、そして、誰の日?」
と来た。
「?....誰?」
なんの歌じゃい?
つづいて、
「あなたに会う前にちょっと愛した人かしら」
ときた。
もしかして浮気の歌だったのか、と思って聴いていたら、
「久しぶりに会ってみたいな、あなたも話が合うでしょう」
なんじゃそら?
今彼と昔彼を会わせたら話が合うだと!
そんなことありえん!
で、
「三人そろって春の日に、春ラララ」
おマエのあたまが春ラララちゃうんか!
「なにか始まるこの季節♪」
ケンカ始まるやろ!
明るいメロディでちっとも気づかんかったけど。
これは凄いというか、ひどいというか。
なんちゅう歌やったんや。
で、私は無意識に吠えていたのであった。
「責任者出てこ〜〜〜い!」

石野真子の「春ラララ」。
聴いているうちに人生幸朗になってしまう恐ろしきアイドルソングなのであった。


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