<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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中国の格安航空会社「春秋航空」が日本法人を立ち上げて成田空港を拠点に日本各地に国内線のLCCを飛ばすのだという。
私にはこのニュースのほうが「NTT-docomoのiPhone発売」よりも印象的だ。

報道によると春秋航空日本は成田空港を拠点として高松、広島、佐賀に究極の低価格を求めた路線を運行するよう国交省に事業申請したのだという。

中国。
格安。
成田空港。

このエアラインを使いたい人、誰かいますか?

成田空港とLCCといえばエアアジア・ジャパンが思い起こされるが、その特徴は予約しにくい、遅れる、欠航する、ボルトがとれる、などなどなど。
良い印象はほとんどない。
最後に出資先のANAからは関係を白紙にされてしまった経緯は記憶に新しい。

エアアジアはマレーシアの会社で成田就航時は非常に騒がれたものだが、その後は泣かず飛ばず。
本当に飛ばなくなってしまいのなので問題だが、その問題の一つが「成田空港はLCCの拠点空港に向かない」という状況がある。
成田空港には国際空港でありながら門限があるという大きな課題を抱えている。
この課題はエアアジア就航時から露呈し、たとえば千歳発成田行の最終便は門限に間に合わないのでキャンセルになり、しかもとりのこされた乗客の面倒は一切見ないというLCCのルールが分かっていながら苦情が大量発生してしまったという、我儘な日本の消費者に受け入れられなかったという事件が重なってしまったのだ。
オマケに予約のWEBページがわかりにくく、不慣れな人には予約困難な様式も祟っているのだという。

私もたまに利用するLCCピーチエビエーションはエアアジアとは対照的に門限のない関西空港を拠点としており、いくら遅れようが関空に戻ってくるという、あのど根性には見上げたものがある。
以前、東京出張から夜関空に帰ってきて到着案内を見た時に、
「ピーチ 札幌千歳発 遅延 到着予定時刻 1:30」
を見た時には感動すら覚えたのであった。
1:30は午後ではない。午前1:30なのだ。
1:30に関空に帰ってきてどうするんだ、という疑問もあろうが、今は関空は終夜運転で断片的に梅田と関空を結ぶバスが走っておりとりあえず梅田あたりのビジネスホテルに転がり込むことは可能なのだ。

ということで、マレーシアのエアアジアでして、失敗したのだから、そこへ世界一正直でお金に綺麗で、倫理観にあふれた中国の会社のこと、それを利用する人はきっとある種のマゾヒストか自殺志願者に違いないと思えるのだ。

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