<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



2020年のオリンピックが東京に決まって82歳になる父は、
「楽しみだ」
と言い、81歳になる母は、
「前の時はお前を抱いて聖火リレーを見に行ったんやで」
と50年前のことを懐かしそうに、微笑みをたたえて喜んでいた。
正直、私はふたりともオリンピックまで元気でいて欲しいと強く願ったのは言うまでもない。

ところで、東京に敗れたイスタンブールは大変気の毒になってしまった。
私はもともと東京開催はあまり賛成でなく、できれば日本以外のアジアの国が相応しいと思っていた。
だからトルコのイスタンブールが一番良いんじゃないかと考えていた。
トルコは世界三大親日国の一つだし、地理的にはヨーロッパとアジアの境目だし、穏健イスラムの国だし、ピッタリだと思っていたのだ。
でも、結果は落選。
その最大の理由がトルコのお隣シリアの情勢なのだというから気の毒なのだ。

内戦状態のシリアの情勢はある意味時代錯誤的である。
各々の利益を鑑み政府は政府で正義を叫び、反政府は反政府勢力で正義を叫ぶ。
日本での報道はどうしても情報不足になるので、なんでそんなにいがみ合わなければならないのか、その実情を理解しない私などからすると話し合いでなんとかならんのか、と思っても詮ないことだ。
そこへ例によって冷戦時代の東西の代表的国家がそれぞれの勢力を応援し、1960年代よろしく代理戦争をはじめさせようとしている。
嘆かわしい限りだ。

ところで、化学兵器を使った政府軍に対して米国が武力行使に訴えようとしている。
今のところ、これに追従するのはフランスだけで、英国は早々に知らん顔を決め込んだ。
王子誕生の今、そんな阿呆なことをやっている場合じゃないのだろう、と思っていたら週刊誌が面白いことを書いていた。

アメリカ政府の支援する反政府勢力の支持組織の1つにあのアルカイダがいるのだという。
9.11で米国を攻撃し、数千人の死者を生み出し、世界史の流れまでを変えてしまったあのアルカイダが支持者の1つなのだ。

ここで、合点がいったのは英国が早々に武力攻撃から手を引いたのはアルカイダの存在をしっていたからで、アメリカのオバマ大統領がなかなか行動に移さずもじもじしているのもアルカイダの存在を知っているからだ。

民主化の動き。
アラブの春の幻。

アメリカの悩みは反政府組織がアルカイダのお友達だとは思っていなかったからに違いない。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 中国のLCCを利... 生涯考える人... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。