<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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ANAの機内ビデオ番組「めし友図鑑」がなかなかいい。
思わずそこへ行きたくなってしまうくらい食べ物の魅力で溢れているのだ。

別所哲也が案内人を務めるこの番組はANA国内線の機内またはネットで楽しむことができる。
国際線で配信しているかどうかは私はANAの国際線を利用したことがないので知らないのだが、ネットで鑑賞できるということは基本的に世界中どこからでも楽しめるということだ。

時々ヒコーキの機内番組には毎回乗るのが楽しみになってしまうコンテンツがある。
なかでも昨年まで配信されていたスターフライヤーの「鷹の爪団」は私の最もお気に入りのコンテンツだった。
仕事で疲れて戻る途中、社会風刺に溢れたあのアホな連中のドタバタストーリーを見ていると、心も体も回復してくるくらいリフェッシュすることができた。
ところが、今ではなぜかつまらないコンテンツが配信されている。
非常に悲しく、スターフライヤーなんか乗るもんか!と思ってしまうくらいだ。
そもそも大人が楽しめるアニメ作品などそうあるわけがない。
そういう意味で「鷹の爪団」は大人向けの番組。
むしろ子供は何を言っているのかわからないはずだ。

話がだいぶ逸れてしまったが、ともかく「めし友図鑑」は優れたグルメ番組だ。
国内の美味しいお米で炊いた美味しいごはんを中心にして、それにベストマッチするオカズを全国で取材し、それを司会の別所哲也がメチャクチャ美味しそうに食べる。
別所哲也が現地に行くのではなく、彼は社長室のようなところでデスクの前に座り、シンプルに出されたそれら「めし」とその「友だち」をいただく。
ただそれだけの番組なのだが、見始めたらヨダレが出てきそうになるくらい魅力的だ。

今機内とネットで配信されている「めし友」では新潟県南魚沼産のコシヒカリが題材になっている。
この米で作ったご飯に何が合うのか。
それを中心にその新潟の「のっぺい汁」、「塩引き鮭」、福島県会津地方の幻の「山塩」が取り上げられている。
とりわけ記憶に焼き付いて離れないシーンは、炊きたてのコシヒカリのご飯に焼きたての塩引き鮭の切り身がトンと置かれ、別所哲也が「いたがだきます」と食べ始め、一呼吸魔があいて痺れるような口調で「美味い!」と叫ぶその瞬間である。
見ているこっちも「美味そう!食べたーい!」と叫びそうになる。
最大の見せ場だ。

こうなるとヒコーキに乗っている場合やないやないか。
茶碗もってワシにもご飯と鮭をちょうだい!と客室乗務員にリクエストしたくなるほどに感動するのだ。
最近はグルメ番組を見てもあまり感動しなくなってしまったが、この「めし友図鑑」は明らかに別格であろう。

ここんところ仕事の関係でヒコーキに乗ることが激減したのだが、それでもネットを使ってこの番組を見ることができるとは。
なかなかやるじゃないかANA!
機内でもご飯と鮭の組合せを食べさせて!
そう思う番組なのである。

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