<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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「コロンボ刑事死す」
などと書くと、太陽にほえろの人気刑事が亡くなったみたいな感覚になるのだが、刑事コロンボことピーター・フォークの訃報はマカロニやGパンが亡くなった時のような寂しさを感じたのであった。

ピーター・フォークのことで最も印象に残っているのは、その声なのであった。

子供の頃、刑事コロンボの声といえば小池朝雄が定番で、あの独特の江戸なまりがたまらなかった。
小池朝雄が早世してしまったので、以後、石田太郎が吹き替えを担当したけれども、やはり小池朝雄の印象が強烈的で、「新・刑事コロンボ」の題名で放送されたシリーズはストーリーこそ悪くはなかったものの、主人公になじむことができず、未だに見たくなるのは70年代のシリーズだ。

ところで、小池朝雄もしょせんは吹き替えの声。
本当の声はどんな質で、どんな印象なのだろうか、と興味をもっていたのは中学生の時。
高校生になって、はじめての海外旅行でピーター・フォーク本人の声を聞くことになり、びっくりしたことが忘れられない。

場所はロサンゼルスのビルトモアホテル。
自室のテレビのスイッチを入れてチャンネルをガチャガチャ回していると、なんと刑事コロンボの新作が放送されていたのだ。
その新作、日本で放送されたときの題名「秒読みの殺人」というエピソードで、当時、英語はさっぱりわからなかったが、ストーリーはあんとなくわかり、暫しテレビに釘付け。
やがてピーター・フォークが登場して話した声に驚いた。

小池朝雄とは程遠い、バックスバニーのような声なのであった。

「これは..............全然ちゃうやん」

と、テレビの吹き替えは似た質の声が選ばれるものと思っていた私は大きな衝撃を受けたのであった。

あれから約30数年。

またひとり、米国TVのスターがこの世を去った。
とっても寂しいニュースなのであった。

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