ダビンチの作品「サルバトール・ムンディ」という絵画がオークションにかけられ508億円という超高額で落札された。
今、世界中が大騒ぎしている。
私には絵そのものはモナリザと比較したらそんなに魅力的に見えない。
単なるナザレな人に見えるのだが、そんな絵ならジョンレノンの肖像画の方が価値があるように思える。
しかし世の中には酔狂な人なのか団体なのかがいるようで、この一枚の絵画に500億円以上を出すところがあることに驚いているのだ。
金余りなのかうる星やつらの面堂終太郎なのか。
で500億どろこか1億円の山もみたことがない私は500億円あれば一体どんなものが買えるのか調べてみた。
まず飛行機。
B787-8というボーイングの最新鋭機がおよそ250億円。
500億円なら2機買える金額だ。
日本が誇るスマッシュ・ヒット小型飛行機「ホンダジェット」。
これは1機の価格が約6億円。
500億円あれば80機以上購入できる計算だ。
さらにさらに、宇宙探査や国際宇宙ステーションへの物資輸送などに使われているJAXAのH2Aロケットは衛星抜きで1機100億円だそうだから5機分の値段。
それでは新幹線ならどれくらいかと調べてみると、新幹線N700系電車16両編成で36億円だそうで、500億円あれば13編成も購入できる金額だ。
さらに昨年のメガヒット映画「君の名は。」の興行収入が250億円。
あれだけヒットして1年間も上映が続いた映画なのに、今回の絵画を購入するには「君の名は。」x2倍の金額が必要なことになる。
悔しいので少し視線を変えて、落札者が非難されるように比較をすると、
国連WFPのWEBサイトによると世界には6100万人もの学校に通えない子供たちがいるそうで、そういう子供たちは満足に栄養もとることができない。
このサイトによると5000円の寄付があると1人の子供に1年間給食を届けることができるそうだ。
これで計算すると500億円あると1000万人の子供に1年間給食を届けることができるのだ。
500億で落札した人が団体なのか個人なのか組織なのかは分からないが、酔狂以上にお金の使い方に麻痺した人であることは間違いない。
考えれば考えるほど途方もない金額なのである。
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