<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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中学生の頃から面白いと思った映画はパンフレット同時にサントラ盤も欲しくなるという癖があり、
「小遣いそんなにあげられへんで!」
とお袋によくしかられた。
それでも高校生頃から小遣いでサントラ盤を購入するようになり、30年経過した今も大切に保管している。

初めの頃に買ったのは「アドベンチャーファミリー」「007私を愛したスパイ」「ルーツ」「未知との遭遇」「スターウォーズ」などで、このうちスターウォーズだけは数年前CD版を買い直した。

先日お伝えしたようにピクサーアニメの最新作「カールじいさんの空飛ぶ家」は非常に面白い映画だった。
ピクサーアニメは中身が優れていることはもちろんのこと、いつも音楽がしゃれていて大好きだ。
この点、同じアニメでも宮崎アニメと共通するような気がして「良きアニメには良き音楽」という、勝手な理論を持っている。

そこで映画を見終わって自宅に帰ってアマゾンドットコムで「カールじいさんの」のサントラを購入しようとアクセスしたところサントラ盤がヒットしない。
絵本やそれに類似した書籍類か、未発売のDVDばかりヒットするのだ。
検索方法が悪いのかと思い「カールじいさんの空飛ぶ家 サントラ」と入力してみたが、引っかからない。
「もしや」
と思ってアップルのiTunesミュージックストアにアクセスするとちゃんと販売されていたのだ。

で、色々調べてみるとこの映画のサントラはインターネット配信でなければ買えない製品になっていた。

考えてみれば「音楽」という製品はインターネットでの販売が最も容易な製品だ。
インターネットで配信するとCDを流通させるための「製造費」「運賃」「倉庫費」「店頭小売マージン」などが不要になる。
これは大きい。
在庫は必要なくなるし小売店のマージンがなくなり、その分を顧客と製作元で分配することができる。
現物の無いことやジャケットのデザインなどを楽しめないというデメリットはあるが、メリットの方が多いようにも感じるのだ。

そこで気になるのが街のレコードショップ、もといCD&DVDショップ。

その昔、高校生の時に近所のショッピングセンターにあった新星堂の店員の兄ちゃんと親しくなり音楽について色々話したり、教えてもらったことがあった。
でもインターネットになれば口コミはあるものの、そういう生身のコミュニケーションはなくなってしまう。

「カールじいさんの空飛ぶ家」のサントラは、売れるけれどもネット配信、という新しい音楽産業のスタイルを如実に表しているのかもわからない。

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