<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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日暮里の宿泊場所の近くに到着したのは結局午前10時30分。
大阪を出て9時間のドライブだった。
9時間といえば関西空港を離陸した国際線はサンフランシスコやヘルシンキ、シドニーなどへ到着することができる。
それほどの長い時間。
実に大らかな旅なのであった。
尤も首都高で道を間違えたり寄り道をしたりしなければ10:00前には到着していたのは間違いない。

首都高で道に迷った私は一般道に降りて靖国通りを東に向かった。

「ここが防衛省や」

と市ヶ谷駅の近くを神田川に沿って走りながらカミさんと娘にガイドしていると、ふと娘に東京の大学を見せようという気持ちが沸き上がった。
過保護というか親のエゴというか、家計が厳しいからというか娘には関西の大学の選択肢しか認めなかった。
それを受け入れてくれた努力を認めたからには、社会人になってから遭遇するかもしれない関東の人たちが通う有名所の関東の大学を幾つか見せておいておこうと思ったのだ。

「あの正面に見えるのが法政大学」
「ほ〜〜〜、東京の大学ってビルになってるんや。」

と娘。
それからちょっとドライブして、

「あそこが順天堂大学、でこれが日本医科歯科大。」
「お〜」
「お父さんお気に入りのエッセイスト・カイチュウ博士の藤田紘一郎さんはここの先生やったとおもう」
「順天堂大学って天皇陛下手術した先生のおるとこやね」

とカミさん。

「手術は東大病院でやったはずや」

といいなが御茶ノ水の手前で左折して坂をあがる。

「向こうにちらっと見えるんが東大病院の一部やと思う」

と私。
そして暫く行くと右手に鬱蒼とした森のようなところが見えてきた。

「あの森みたいなのが東大の本郷キャンパス。この交差点が本郷三丁目で、あそこのスタバでよく時間つぶしした。」
「へ~~、出張ってそんなん。なんか楽やな」

言わなければよかった。
で、すぐに今回の大学ツアーのハイライトの前に差し掛かった。

「これが有名な赤門」
「お〜〜〜!」

とカミさんと娘。
何が「お〜〜〜」なのかは不明だが、ともかく赤門なのであった。

地下鉄南北線の東大前駅手前の交差点を右に曲がって目的地へ、と思っていたのだが右折禁止になっていて止む終えなく直進。
道を迷い始めたら、なにやら下町みたいなところに出てきた。
ところどこに古い感じの喫茶店やおかき屋さんなんかがある。
何度も東京に来ているのに、ちっとも知らなかった谷中というエリアだった。
この地域は昔ながらの商店が数多く点在して昭和時代の臭がする超東京チックなところなのであった。
今回は残念ながら時間の都合で観光は無理。
次回にということになった。
つまりこの旅には次回があるということだ。

宿のチェックインは夕方のため車をコインパーキングに駐車した。
歩き用の荷物だけをもって電車で最初の目的地、六本木の国立新美術館に向かうことにした。
ところでなぜ日暮里近くに駐車したかというと事前調査で駐車代が安いことがわかっていたからだ。
このあたりだと2000円以下で24時間駐車できる。
六本木界隈では到底ムリな駐車代なのだ。

さあ、都内はいざ公共交通・山手線でゴーなのであった。

つづく




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