先週のある日のこと、昨年買ったiPhone4Sのガラスが割れてしまった。
修理費用は17800円(税込)。
「夏も終わりやし、そろそろ我が家も緊縮財政を強化するか」
と言っていた矢先の出来事であった。
正直、かなりショックな出来事なのであった。
ガラスが割れてしまった、ということがショックなのではない。
17800円も修理費用がかかってしまったのがショックなのであった。
iPhoneに使われているガラスはゴリラガラスといって米国と日本でしか生産されていない特殊強化ガラス。
米国製戦闘機の窓に使われているガラスの次に頑丈に作られている、と言われており、私は「極めて割れにくいガラス」と信じきっていたのだ。
だから、何かの拍子で胸のポケットからポロリと落ちて床にパタッと落ちた時も何のキズも無く、
「さすがアップルのiPhoneだ」
と無邪気に感心したりしていた。
ところが、悲劇は唐突に起こった。
「家の鍵を車の助手席に落としてるかもしれへんねん。見てくれる?」
というメールがカミさんから届いたのは昼休み時なのであった。
この春から私は大阪にある本社に出社するときは自動車通勤になっている。
もっとも、その本社のオフィスにいることは週に1日か2日。ほとんどは大阪市内の某所か吹田の大学か東京にいるということは別のブログですでに書いている。
この日は本社のオフィスにいたので車を会社の駐車場に止めていた。
カミさんによると、その日の前日、二人で買い物に出かけた時に、自宅の鍵を助手席に落としたらしいいというのだ。
そこで私はオフィスから駐車場まで歩いて行き、助手席のドアを開け椅子の下に鍵の束が落ちていないかどうか覗こうとした。
まさにその時、私の胸ポケットからiPhone4Sが滑り落ち、20cmほど下の自動車のボディの端に「コツン」と当たって地面に落下した。
「おっと」
と思ったのもつかの間、落ちたiPhoneを拾うと、操作画面のガラス面にヒビが入っていたのであった。
立っている時に胸ポケットから落としてもビクともしなかったiPhoneが、わずか20cmの落下で割れてしまったのだった。
「打ち所が悪かったんですね」
と医者なら言ってたところだ。
iPhoneの修理はauショップではできないということで、さっそく仕事が引けてから心斎橋にあるアップルストアに出かけた。
処理しなければならない仕事がわんさかあったのだが、iPhoneが壊れたショックで手につかず、まずは心斎橋へ急いだのだった。
自動車をアメリカ村近くの100円パーキングに駐車してアップルストアに行ってみると、ジーニアスバーは超満員。
iPadを持って予約を受け付けているお兄さんに声を掛けると1時間待ちだという。
待たなければ修理ができないので予約をして近くの三津寺筋(みってらすじ、と読む)のカフェに行って時間を潰した。
カフェは地下にあってWifiが飛ばず、仕事にならないという欠点があったが、何時間いても気を使わずに済みそうな雰囲気なのが助かった。
やがて予約の時間が近づいてきたのでアップルストアに戻ると混雑が増していた。
「順番がきたらお呼びしますね」
と言われて、さらに待つこと30分。
案内の人にカンターへ連れて行かれてジーニアスが現れた。
それにしてもアップルストアのスタッフの皆さんはどうしてこうも爽やかな雰囲気なのだろうか。
なんだか作られているようで味気ない気もするのだが、今時のパソコンショップでこれだけ愛想が良くて接客が上手なのはアップルストアしかないように思う。
同じアップルの店舗でも大阪駅前のYカメラで、
「〇〇のソフトを試す方法はないでしょうかね」
と訊いたら、
「私に訊かれても困ります」
と言われたのとは大違いだ。
以上、余談。
で、ジーニアスのお兄さんは私のiPhoneを見るなり、もしかすると予め練習しているのかも知れないが、ものすごく気の毒そうな表情を見せて、
「申し訳ないんですが、iPhone4とiPhone4Sはガラスだけの取り替えができないんです。この修理は本体そのものを交換ということになり」
「交換?」
「そうです。料金が17800円です。」
その時、わずかに時間が止まった。
スーパージェッターが出てきたわけでもない。(メチャ古い)
ショックで時間が止まったのであった。
泣いてもわめいても修理できないのであれば仕方が無い。
「あ。仕方ないです。修理してください。スピード違反で捕まったと思い込むことにします。」
と弱々しく答えたのであった。
修理はわずか10分で完了。
当たり前だ。
修理せずに交換なんだから。
壊れたiPhone本体も頂戴できるのかと思うと、これはストア側で処分するという。
内蔵メモリーをすべて消去する暗証番号と「消去」ボタンを押して廃棄処分にまわされた。
で、目新しいiPhoneはメモリがすべてクリアされており、電話をかけることも番号を覚えていなければできない。
ところがである。
iPhoneがすごいのは、帰宅してiMacに接続するとすべてのデータもアプリも元通りになったということなのであった。
しかも、iMacに入っていないはずのでこの日撮影した写真データもiCloudを通じて復旧。
恐るべしアップル社のトータルシステム。
しかし、もっとも恐るべしは、修理が出来ずに本体交換17800円という、事実なのであった。
なお、「iPhone4、iPhone4sのガラス交換いたします」の看板を出している店をアメリカ村内に見つけたのは修理が終わって駐車場に戻る途中であった。
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Y電気に先日色々買った機器の質問事項をメモして行ったところ、店はガラガラ。やったと思ったのもつかの間、ちょっとお待ちくださいとうざいマニュアル言葉で15分間隔で2度も待たされ、係りの者が席を外しておりまして…とまた15分。来たかと思えば一つの質問に、ちょっとお待ちくださいと…。5時まで仙台に行く用事があったので何も言わないで店を出たけど、アッタマに来た。二度と行かない。
Y電気に限らず家電量販店やDIYショップの店員さんは商品知識に乏しい人が多いように思います。
相談相手にはならないことが多くて、結局は「価格重視」のために従業員のクオリティが落ちるのかも知れません。
アップルストアはそういう意味では異色の存在かも。