<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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空港で働いているカミさんの勤務先が関西空港から大阪空港に変わって約1年。
ここへ来て大きな問題が持ち上がった。

それは「大阪空港のアクセスは悪かった」ということが再認識されたことなのであった。

かつて関西空港がなかった頃。
関西の空港は大阪空港しかなかった。
八尾空港は定期便がないの除外するので大阪空港しかなかったのだ。
この大阪空港には大きな問題があった。
それはアクセスがめちゃくちゃ悪いということなのであった。

ここへ行くためにはバスがタクシーしかなく、最寄りの阪急電車蛍池駅からは歩いたら30分近くかかる、とんでも空港なのである。
今は大阪モノレールが通じていて「駅」はあるのだが、モノレールは大阪市中心部に通じておらず、どこかで鉄道に乗り換えなければならないので不便だ。

仕方がないので大阪市内からは空港バスを利用することになるのだが、これがいけない。
空港バスは渋滞次第ではいつ到着できるのかわからないというリスクがある。
したがってキチンとした所要時間を読むことができない。
だから予約している飛行機に乗り遅れないように早めにバスに乗車する必要がある。
なので万一に備えて早めに出発するから、渋滞も事故もないまま空港へ至るとめちゃくちゃ早めに到着してしまうので時間を持て余すことになる。
こんなことなので東京や福岡へ行くときは新幹線になる。
余裕をもってバスで移動する時間があれば、同じ時間で新幹線は東に向かうと名古屋へ、西に向かうと岡山に着いてしまう。
飛行機よりも新幹線のほうが圧倒的に早いという結論になる。
まったく無駄の限りなのだ。

この事故渋滞はともかくカミさんの通勤に大きな障壁がもう一つあることがわかった。

関西空港から大阪空港へ転勤したのが昨年の今頃。
この頃はコロナの真っ只中で空港が関空だけではなく大阪空港も閑古鳥が泣いていた。
というか飛行機に乗る人はヒジョーに少なくJALもANAも創立以来の危機的状況にあった。
このため空港バスはガラガラで貸切状態に近いものがあった。

ところがである。
コロナは終わっていないが終わったようになった先月から急激に利用者が増え始めた。
特に国内線しかない大阪空港はかなりの乗客が戻ってきていることに加え、出かけることができなかった中高生の修学旅行が復活。
この修学旅行生と出張客と一般旅行客が空港バスに集中し、なんと、
「満席です。次のバスをお待ち下さ〜い」
という状況は出現しているのだという。

この満席状態が出現しだした時期と阪神高速道路のリニューアル通行止め工事が重なり、カミさんはなんどかタクシーに飛び乗らなければならない状況におかれたという。
もちろんタクシー代は会社から出るわけがない。
畢竟、同じようなバス待ち客に声をかけ割り勘でタクシーという非経済的な状況が発生。
しかもその状況は阪神高速の工事が終わっても収まらず、乗りたいバスのその前の時間にバス停に到着しておかなければならない悲惨な状態になっているのだ。
で、そのバスの時間とは、初発なのだ。
それより早く行くには前の日の最終に乗る必要があるが、そんなアホなことなどできそうにない。

「もう一台出して!」
と言っても話にならない。
大阪空港バスは私が大芸大の学生時代に利用した金剛バスのスクールバスより融通がきかない困った公共交通だった。

ということで、コロナが落ち着いたことは良いけれど必死のパッチでスリル満点。
とり残されると遅刻になってしまう割りに合わない空港バス通勤。

関西空港へ戻れる日が待ち遠しい。



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