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インターネット新聞の芸能欄を見ると上方落語の露の五郎兵衛が亡くなったことが伝えられていた。
享年77歳。
上方落語協会の前会長だったと記憶する。

露の五郎といえば「怪談話」が有名だった。

テレビの寄席番組でも露の五郎が出てくると一頃は怪談話を始めるのでは、と期待したものだ。
露の五郎の話し方は子供の私にも理解しやすかった。
だから、どちらかというと好きな噺家の一人であったことは間違いない。
むしろ今は人間国宝の桂米朝のほうが、「ハイ土曜日です」などのワイドショーの司会をやっている、あまり面白くないおっちゃんぐらいに感じられたほどであった。

露の五郎の落語が実はあまり上手ではない、ということに気づいたのは大人になってからだった。
怪談話は確かに人を引き付けるものがあったが、普通の噺となると、これがいけない。
人物描写や説明がくどすぎて、面白くないのだ。

「露の五郎はテレビ向きの噺家なんだ」

ちょっとショックだった。

同じように、テレビで人気の噺家さん。
例えば桂三枝やきん枝、笑福亭仁鶴なども、生で聞くとちっとも、とまではいかなくても、あまり面白くない噺家さんたちだった。

二年ほど前にNHKの朝ドラで落語をテーマにした作品が放送された頃から落語、とりわけ上方落語の人気が高まってきたように記憶する。

露の五郎兵衛がなぜ落語人気が出てきたのに姿を見かけないのだおると思っていたら、病床に倒れていたということだった。

名人、ではなかったものの、印象に残る噺家さんなのであった。

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