<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



大阪のメインストリート御堂筋で全面車両を通行止めにした「オープンフェスタ2009」が開催された。
雑踏の大嫌いな私はこういうところが大の苦手なのだが、せっかくの良い天気に家にこもってウジウジしているのもなんなので、行ってみることにしたのだ。

「きっとなんばの駅を下りた瞬間から混んでいるに違いない」

と勝手に思い込んでいたのだったが、それはほんとに勝手な思い込みで、なんば駅はいつもの休日程度の混み具合なのであった。

御堂筋を北に向って少しあるくと千日前通の向こう側にバリケードが築かれているのが目に止まった。
オープンフェスタの最南端であった。
余談だが、このバリケードが大国町の交差点に設置されると、それは西成の暴動だ。

御堂筋でのフェスティバルでは、もちろん暴動などなくお祭り状態。
ついこの春には阪神電車がなんばに乗り入れしてきたばかりだから神戸方面からの訪問者もいるのだろう。
私がここを訪れた時は丁度、某高校の吹奏楽部の女の子の集団が吹奏楽を演奏せずにセーラー服姿でアイドルそのまま歌って踊っているのが目に留まった。
たかが高校生の集団なのだったが、それはそれは凄い人だかりなのであった。

私はそれを見ただけで女子高生などどうでもよくなり、さらに北に向って進むことにしたのであった。

踊りや漫才、大道芸などのアトラクションは100mおきぐらいに演じられていて、なかなか見ごたえがあった。
しかし、どれもこれも人だかり見る気がしない。
そうこうしていると道頓堀を少し超えた辺りのホテルの上から、デキシーランドジャズが聞こえてきたので、そちらに上がると程よい混雑で、しかも演奏がなかなか上手なバンドだったので、小一時間それを楽しんだ。
なお、演奏は上手かったがラッパのオニイサンの歌は最低なのであった。

ホテルの中のエレベータで一階に降り、表に出るとなにやら食べ物屋の屋台が目に留まった。
1番手前側のテントには、
「夫婦善哉」
の紅い提灯が出ている。
できればミヤコ蝶々先生にも出ていただきたかったが、出てきていただくためにはイタコを呼ばなければならず、そうなると趣旨が変わってしまうので、そんなどうでもいい想像はやめることにした。

善哉が一杯300円だったので甘辛両党の私はそれを是非に食ってみようと思った。
ところがである。
その夫婦善哉のすぐとなりに、かの有名な道頓堀今井が出店し、きつねうどんを販売しているではないか。

善哉を食べようとしていた私は即、きつねうどんを食べることに変更したのであった。

ところで、このきつねうどん。
なんと価格は一杯500円。
今井なのに、メチャ安なのであった。
こういうときこそ食べなければならない。
たかだかきつねうどんにいくら美味いからといって一杯1000円も払う私ではない。
第一財布の中身が許さないのだ。
それがなんと500円。

私はワンコインの今井のきつねうどんを注文したのであった。

で、食してみると、
「そんなはずは.........。今井のきつねが........。私の舌がおかしいの?........」
と言う感じで、これがすっごく、期待外れなのであった。

正直言って、JR天王寺駅の立ち食いうどんのほうが美味いといっても間違いではなかった。
これはおそらく容器の材質と、立ち食いである、という今井にとっては劣悪な条件が原因しているのかもしれないが、ともかく今井のうどんよりも姫路駅の名物そばのほうが美味いと感じるとは思わなかった。

きっと道頓堀の本店を訪れ、ちゃんとしたものを注文したら、美味しいお揚げさんの入った、心憎い出汁と腰のある麺を堪能できるに違いない。
と、思い込むことにして、その場を離れたのであった。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« ミャンマー人... 7年間の調査... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。