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ツイッター買収で話題のイーロン・マスク。
そのうちお取り潰しの憂き目に遭うんじゃないかと思っている人は少なくないかもしれない。

というのも前例が日本にあるからだ。

大阪メトロ御堂筋線の淀屋橋駅。
ここ淀屋橋駅の駅名に由来は江戸初期の豪商淀屋。
大阪人だけでなく、少し歴史を聞きかじっている人には周知のことだ。
固有名詞がつけられた地名が大阪は比較的多いが、このように街を代表するような地名になってる人名由来の橋はここが一番大きいかもしれない。

この淀屋は現存していない。
大阪の豪商は今も住友、藤田、鴻池などの財閥系は今も名前こそ変われど活躍中。
でも、淀屋は跡形もない。
どうして無いかと言うと先述のように、驕り高ぶりすぎて潰されたからだ。

この淀屋は18世紀のはじめ日本一の豪商でその資産は現在の価値で200兆円とも言われている。
それだけに屋敷は贅を凝らし、あの時代に全面ガラス板を敷いた水槽があり魚の展示飼育などを行っていたということが文献に残っている。
同じ時代にすでに住友や鴻池も豪商として存在しており、身近なところでは大丸百貨店も心斎橋で呉服商の営業を始めている頃だ。
何をどう振る舞ったのか不明だが、全財産没収という信じられない行政処分でその歴史にピリオドが打たれた。
世間の羨望の的であり、経済力の頂点という存在であってもお上には勝てない。
たとえは悪いが共産世界に暴力団が存在しない理由に似ている。

で、イーロン・マスク。
資産的にはビル・ゲイツやジョブス以上に成功した御仁ではあるものの20世紀の変革のヒーローである二人ほどの魅力がちっともなく、その傲慢で押しの強い、独裁者的感覚には強烈な不快感すら感じてしまう。
これはいったいなんなのか。

近い将来、イーロン・マスクの終焉が淀屋に重なるんじゃないかとニュース報道などを見て感じている次第だ。


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