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東京都が新型コロナウィルスの休業要請などに基づくバラマキ助成金などのため資産を使いすぎて都の財政に黄信号が灯ったという。
なにかの経済の本に書いていたのだが東京都を一つの国家と仮定すると先進国中第12位の経済力なのだという。
ヨーロッパのちょっとした国と同等、あるいはそれを行くパワーを持っているのだ。
ところが今回のような緊急事態に対して、財政豊かとばかりに他の道府県ではできないバラマキを実施するとさすがの豊かな財政も危機を迎えるということが明らかになったわけだ。

私の住む大阪府は今回は早い段階で、
「大阪府はこの10年間でなんとか1200億円の貯金ができています。それを財源に助成をしますが、それを越えるお金は出せません。」
と言い切っており、そうなると、
「おぉ、吉村知事がそういうんだからなんとか協力せんとあかんな」
ということになり、無理をしないようになる。
全国から不思議がられている大阪府の先進的なコロナウィルス対策は実は大阪府民が持つ伝統的な商人精神に触れる大阪をよく知る指導部による作戦勝ちなのではないかと私は思っている。
つまりコロナウィルス相手にアホなことをしていると銭勘定が合わんということが、知事の的確な指導力と相まっていい結果をだしているのだろうと思えるのだ。

大阪府は1200億の貯金があったからまだいい。
他の道府県は財政豊かなところなど一つもない。
大阪府の隣の京都府は財政破綻寸前であることを私は今回初めて知ったのであった。
京都がそうなので兵庫県や奈良県は推して知るべし。
さらに地方の県となると、いつもは中央省庁に予算要請をしているほどだけに同しようもない、と言った具合だろう。

この東京一極集中の結果による緊急事態の対応の違いは正直国家の責任でもある。
なんでもかんでも東京に集中させてしまったために地方の予算は無い、対応もできにくい、人材も集めにくいという状況を作りだしたのだ。
で、今回のようなパンデミックが発生すると東京のように人口過密で行政の指示にも従わない人が多くなると経済に与えるダメージも小さくない。
しかも財政が豊かであるがため、金のバラマキ方が半端ではなく、結局やるだけやって今回のように慌てる必要が出てくるような事態に至るわけだ。

そこへいくと江戸時代は素晴らしい。
地方は独自に財源を確保して藩を運営しなければならないので、人材の確保や情報の収拾、経済運営など今よりよっぽどしっかりしていないと切腹ということになってしまう。
今のように中央から予算をつけてもらうことなどありえず、むしろ中央の幕府からは、
「江戸のどこそこの堤防を修理するので、今回は四国のどこそこ藩がそれを請け負うこと。なお、工事費および諸費用はその藩が全額負担すること」
ということが日常茶飯事であったためアホでは行政の運営に支障が出るような時代だったのだ。

だから各地では藩校や剣術道場などを設け、藩士および市井の教育に力を注いだ。
もちろん各藩の予算で。
その結果、地方からは優位の人材が沢山でてきて幕末の国家的危機はその地方の有能な人材が国を動かし救ったのだ。

ということで廃県置藩をススメたい。
地方に権限をもたせ、独自財政を確保させ、人材を育て、魅力的な個性を地方ごと育てる。
国は教育の基本と防衛などを請け負う存在だ。

生活のスタイルを変えるということは、それぐらいするということも必要ではなかろうか。




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