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「水間鉄道」に生まれて初めて乗った。
大阪の鉄道はほとんどすべてを網羅しているが、未だ水間鉄道と地下鉄今里筋線とJRおおさか東線は利用したことがなかったのだ。
今里筋線とおおさか東線は開通してまだ日が浅く、いずれも10年未満。
私がもし、企画マーケティングの仕事や研究員の仕事等に就かず、未だ営業マンをやっていたら乗っていたかもしれない路線でもある。
なんといっても今里筋線は大阪市内を走っている路線で、沿線には少なくともいくつかの得意先もある。
従って、営業車の支給を受けずに電車で営業活動をしていた私はきっと使っていたことだろう。
おおさか東線にしても同じで、きっと利用していたことであろう。
しかし、水間鉄道については大阪の片田舎を走っていたこともあり、今回のような特別なことがないことには、絶対に利用することはなかった鉄道なのであった。

水間鉄道。

地元大阪府民でも、その存在を知っているひとは南大阪の住民以外はいないであろう。
いや大阪南部の住民であっても、堺市に住む私の母なんかは、きっと知らないと思う。
だいたい、水間鉄道といいながら親会社はうどん屋である。
こういうところがすでに普通ではない鉄道会社だ。
なんでも数年前にいったん倒産した時に再建会社を募集したところ、うどん屋が立候補して、条件が合致したので選ばれたのだと言う。
驚くべき、電鉄会社なのだ。
路線は短い。
大阪府貝塚市の南海電車貝塚駅から水間寺のある水間観音駅まで5.5kmである。
関空連絡橋とええとこ勝負の長さである。
その間、駅は9つもある。
全線単線なのだが、途中名越駅ですれ違いができるように設計されている。
従って大阪南部の住宅街を走りながら、営業本数は一時間に上下併せて6本が限度なのだ。

で、この水間鉄道に乗ることになったのは水間寺でアートイベントがあり、それを見に行くのにわざわざ「電車で行ってみよう!」と無理矢理利用したからなのであった。
結果、自動車で行けば自宅から20分、自転車でも40分。
そんな時間で行けるところを1時間近くかけて行くことになったのだが、それはそれで非常に大きな収穫のあった小さな旅なのであった。

つづく



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