<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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今日の昼。

たまたまFMラジオを聞きながら自動車で西宮市に向かって移動していると1970年代のアイドル歌謡の特集が始まった。

最初は天地真理、小柳ルミ子、南沙織。
天地真理と小柳ルミ子がアイドルというのは時代を感じさせるものがあったが南沙織こと篠山紀信夫人の歌声は明らかにアイドル。しかも上手い。

続いてフィンガー5、アグネス・チャン、麻丘めぐみ。
アグネス・チャンはともかくフィンガー5の歌唱力に度肝を抜かれた。
彼らが大人気だった当時、私は小学校5年生だったので自分と似たような子供が歌うその歌唱力をまともに評価する力はなかったのだが、今聴いてみるとジャクソン5をパクったとはいえ、子供なのにその歌唱力はマイケル・ジャクソンもビックリではないかと思える説得力があった。
延びがあり、美しい。
また麻丘めぐみの「わたしの彼は左利き」は売れたのが当たり前の爽やかさが輝いていたのだった。

そして男性アイドルで郷ひろみ、野口五郎、西城秀樹。
残念ながら西城秀樹の歌が始まる直前に電話がかかってきて聞き逃してしまったのだが、3人とも第一線で活躍し続けてきた人たちなのでその質は新鮮さを失っていなかった。
新御三家が出てくるなら次は必然的に花の中3トリオになる。

森昌子は「中学三年生」。
桜田淳子は「初めての出来頃」。
山口百恵は「横須賀ストーリー」だった。
電話を切ってラジオのスイッチを入れると森昌子の歌が流れていた。
当然演歌ではある。
しかしその歌のクオリティは中学三年生が歌っているとは思えない迫力と安定感で、思わず聞き入ってしまったのであった。
さらに、それほど歌はうまくないと思っていた桜田淳子もなかなかだったのだが、圧巻はやはり山口百恵なのであった。
今や伝説の人である。
その神秘性を差し引いても、その魅力は今聴いてもちっとも変わらないのだ。
「横須賀ストーリー」の超大人な歌詞もその効果を発揮しているのかも知れないが、どう聴いてみても中学3年生の女の子が歌っているとは思えない。
大人の女性の魅力あふれるつややかなパンチ力だった。

で、ここでハタと思ったのはなんて今のアイドルは幼稚なんだ、ということだ。
他の記事ともダブルところがあるものの、昭和の中学3年生アイドルは大人にもちゃんと通じる実力を持っていて妙に媚びることなどなかったんだ、ということだった。
ヒラヒラ衣装をまとって集団で踊りながら歌う現代の某アイドルグループを見てカミさんなんかは、
「ん〜〜〜、保育所のお遊戯やね......」
と呟いていたが、今日の歌を聴いていて改めてなるほどと思った。

それにしてもアイドルのクオリティは半世紀近くをかけて退化してすっかりお子ちゃまになってしまったようで。
聴いていても詰まらないのは当然と言えるのかも知れない。


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