<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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自営をはじめてから仕事場が自宅と実家になった関係でテレビやラジオを好きな時に見たり聴いたりすることができるようになった。
だからNHKの朝ドラも見ることができるようになったし、お昼のニュースも最初から最後までゆっくり見ることができうようになった。

とりわけ今年の夏ほどテレビやラジオの視聴スタイルが大きく変わったと実感することはなかった。
なんといっても仕事に支障が出ないようにしてさえいれば、好きなときにいくらでもオリンピックやパラリンピックの試合を視聴することができたわけで、誰にも文句をつけられないその爽快感は会社員をやめてリスクをとった自分としては、立派なご褒美のような感じがして素敵でだった。

ということで、なんだかんだと言われ続けた「TOKYO 2020」が終了した。

始まる前は「コロナがどうの」「感染者がどうの」「外国から選手が来られるわけない」がどうのこうのと、言われていて私も「もうオリンピック無理でしょ」とここにも書いたものの、菅総理の討ち死に覚悟の決断で強行開催!
結果的に非常に感動的で世界中を元気づけ、勇気づける恰好のイベントとなり世界中から絶賛をあびることになった。
で本当に菅総理が討ち死にするとは思わなかったが、全体を通してず〜〜〜〜〜〜〜と日本選手の活躍がめざましくオリンピックもパラリンピックも50個以上のメダルを獲得。
もう目が放せない毎日になったのであった。
なんといってもバスケットボールやフェンシグを始めとする「これまで日本には決勝なんて縁がない」と思われていた種目で金銀に輝いたのだから興奮しないほうがおかしいといえよう。

残念なのは東京大会と言いながらコロナのために東京をはじめ各街なかで歓声を上げることも、直接試合を見ることも、酒を飲みながらビックビジョンで観戦することもできなかったわけで、マラソン競技などは暑いからという理由だけで東京とは全く関係のない札幌で実施するなど、もうひんじゃかめっちゃか。
結果的に札幌でも蒸し暑く、むしろ沖縄の那覇で開催したほうがよっぽど涼しかったんではないかという真夏の大冒険なのであった。

で、オリンピックもパラリンピックも、ついでに夏の甲子園大会も終ると何が寂しいかというと昼間にスポーツ中継がない。
これほど寂しくなるとは今までちっとも予想していなかった事態なのだ。

この夏の間はテレビやラジオのスイッチを入れると必ずオリンピックかパラリンピックの放送があり、その放送がない時でも夏の甲子園の中継があったわけで結果の見えない国際的でスリリングなガチンコ勝負は胸おどり感動的だった。
我がカミさんなどは、どの試合を見ても涙しており、涙腺が決壊してしまっているのでは、病院に、眼科に連れていったほうがいいのではないか、という状態になっていた。
さらに某国と某国が出てきたりすると、必ず相手の国を、たとえそれが知らない国であっても応援したりなんかして大いに盛り上がったのだった。

ところが、昨日の月曜日。
昼間にテレビをつけると、しょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜もないワイドショーが放送されていた。
内容が実につまらない。
政局のニュースを中心に元NHK記者の某のアホさ加減や自分に首相をやらせろ「なんといっても東日本大震災の時の対応という経験がものをいう」と当時与党だった某党の党首の「こいつ、正気か?」とズッコケルような発言などが放送されていて、実に悲しくなってしまったのだ。

デイタイムにスポーツ中継のないメディアなんて。
クリープを入れない珈琲どころか、コーヒー豆を入れない珈琲みたいでつまらない。
味のない白湯としかいいようがない。


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