<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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拝啓 南海電鉄社長さま

雨の日も風の日も、正月・盆も関係なく走り続ける電車は生活に欠かせない交通インフラ。
中でも大阪南部に居を構える私にとって南海電車はJRと並んで大切な移動手段です。
さて実は先日、貴社路線を利用していてとんでもないことに気づいたのでお手紙を書かせていただいている次第です。

3月に誕生日を迎える私は今月から運転免許証の更新機関です。
そこで泉北ニュータウンにある光明池自動車運転免許試験場へ出向きました。交通費のかからない近くの警察署て手続きをしなかったのは光明池だと即日交付をしてくれるからです。
往路は問題はなくスムーズに到着することができました。
即日交付とはいえ同じ目的で来ている人が非常に多く試験場内は大混雑。
手続きは迅速だったんですが人数が多いだけに終了するまで3時間近くもかかりました。
午前中に終わって午後は実家に寄ってから仕事に戻ろうと考えていたのです。

光明池駅から何も考えずになんば行きの電車に乗ったところ大きなミスをしたことに気づいたのです。
乗ったのが区間急行で高野線と地下鉄の乗換駅である「中百舌鳥駅」を通過してしまったのです。
仕方がないので堺東駅まで乗車して改札を抜け、堺東商店街(私が学生時代バイトをしていた商店街です)でランチを食べて別途きっぷを買って引き返しました。
私の実家は大阪府立大学の直ぐ側にあります。
大阪府立大学の最寄り駅は中百舌鳥駅または白鷺駅です。
どちらも中百舌鳥駅で降りるのか、乗り換える必要があるのです。

以前、泉北線が泉北高速鉄道だった頃、泉北線のなんば行き電車は途中の堺東駅まですべての駅に停車しました。
それが一つのスタイルだったのです。
私の卒業した高校は泉北線の沿線にあり、3年間それに通い慣れていたと思っていたのですが大違いでした・
泉北高速鉄道は泉北線として貴社に買収されてから各停と区間急行の種別になり、区間急行は中百舌鳥駅と百舌鳥八幡駅と三国ヶ丘駅を通過するようになってしまったのです。

これはなぜなんですか?

ご存知のように三国ヶ丘駅はJR線と、中百舌鳥駅は大阪メトロ御堂筋線との連絡駅です。
三国ヶ丘駅ではJR線は特急を除く全ての種別の列車が停車します。
中百舌鳥駅の御堂筋線は起点駅。大阪の地下鉄のメイン路線の起点駅なのです。
どうして停車させないのでしょう?
お客さんを奪われるからでしょうか?
JR線は乗ると大阪駅まで乗換なしで行くことができます。
御堂筋線は乗ると梅田駅(大阪駅)から新大阪駅、千里中央まで乗換なしで行くことができます。
乗客の利便性を考えると停車させて乗り換えを認めるべきではないでしょうか。
きっと両方の線から南海電車に乗り換える乗客も少なくないことでしょう。

別の路線ですが現在の大阪の与党維新の会が大阪メトロをもっと早く民営化していたら今里筋線のアクセスを良くすることができたのに、と言っている話をご存知ですか?
市営だったために市のことしか考えていない交通局の経営陣のためにわずか数キロで阪急電車と接続させなかったのです。
これは利便性と経営面に大きな禍根を残しました。

自分のことしか考えない。
貴社も同じ発想で社会インフラを経営されているのでしょうか?

これから大阪南部と北部を結ぶ「なにわ筋線」の建設が始まります。
関空と大阪北部を結ぶアクセス線の役目を果たす予定ですが、ここにはJR線と貴社線と阪急線が乗り入れることになっています。
でも、中百舌鳥駅や三国ヶ丘駅に自社都合で電車を止めない南海電車には乗り入れてほしくありません。
その権利もないと思います。
JR環状線は和歌山・関空方面からの阪和線だけではなく奈良方面からの大和路線も乗り入れていて超過密ダイヤです。
これがなにわ筋線に入ると、東京の湘南新宿ラインのように専用線でダイヤにゆとりが生じます。
関空から京都、滋賀までJR線なら一本です。

阪急線は線路幅が違うのでどうするのか知りませんが、少なくとも南海の特急ラピートが他社線のターミナルである新大阪駅に乗り入れは今の考え方ではありえないと思います。

敬具


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