<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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首里城が焼け落ちた。

今から15年ほど前。
営業職を離れる事になりそうだった私は担当地域だった那覇市に行った時、はじめて首里城を訪問した。
大阪への戻りの飛行機が夕方便だったのだが県庁での打ち合わせが午前中に終わったので得意先と別れて首里城へ向かったのだった。
もしかすると当分のあいだ沖縄に来るのは難しいのではないかとの気持ちももちながら。

朱の城郭。
中国の影響を色濃く受けている建物。
異国情緒をたたえた建築だが、紛れもなくそれは日本を代表する建築美の一つなのであった。
入場料が少々高いなと思った以外は沖縄の文化に触れ、首里城から見渡す景色も堪能することができた。
たまたま観光客も少なく城内は閑散としていて、ある意味独占的に見学することができたのであった。
「ああ、沖縄っていいな〜」
と思いながら帰路についたことを今も覚えている。
そういえば帰り道に国際通りで黒糖バームクーヘンなるものをかったのもこの時だったかも知れない。

その首里城が焼け落ちた。
原因はまだ特定されていない。
不審火なのか。
火の不始末なのか。
いずれにせよ京都の金閣寺、パリのノートルダム聖堂と同様、一度失ったものは二度と戻ってこず、それを取り戻すことは難しい。
あの美しい沖縄の伝統建築。
そして沖縄の人々にとっては琉球文化のシンボル。

首里城の一日も早い復活を願うばかりなのである。
国の総力を上げた再建



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