先年株主からの要望があったかどうか知らないが、SONYがこの夏NHKが映らないテレビを発売されて話題になっている。
機種名はブラビア BZ35F/BZシリーズ。
要はチューナーが内蔵されていないテレビでNHKだけではなく他の民放も地上波やBSは映らないテレビなのだ。しかも法人向けの販売で一般小売店では販売していない。
いわゆるプロフェッショナル向けテレビということができる。
もう何十年も前だが、ソニーには「プロフィール」というトリニトロンブラウン管テレビがあって、確か一部の機種にはチューナーが装備されておらず、モニターとしての機能をメインにしたテレビであったように記憶している。
デザインもソニーらしく秀逸で、フレームでキューブ状に形成されていて積み重ねたり横に組み合わせてマルチ画面を構成できるような仕組みにもなっていた。
「欲しい!」
と思ったが学生身分の私に買えるよう代物ではなかったのだ。
今回の新製品はチューナーはないがネットに繋げてアプリを入れるとネットを通じて民放番組を見ることができるそうで、ある意味新時代のテレビの形ではないかと思われている。
ところで現行法によるとチューナーを内蔵しているテレビも持っていると、ただ持っているという理由でNHKに受信料を払わねばならないのだという。
最近多くの裁判の判例が生まれてきていてNHKにはすこぶる有利な展開だ。
ところチューナーを内蔵していないテレビはその対象外。
従ってNHKの電波を受信することができないテレビならば受信料を支払わなくても済むということになる。
インターネットが普及して我が家なんかは地上波テレビを見るための設備はなく、テレビはもっぱらiMac。
インターネットでYoutubeや民法のネット配信を見ていて、どうしても地上波が見たい時は双方の実家へ行くことにしている。
それで生活に困ることはないし、TV番組そのものも魅力のあるものは少ないしで、ニュースなんかはラジオでも十分だ。
そこでふと思ったのが、もしかしたら数年以内にNHKのビジネスモデルは崩壊するのではないかということ。
各家庭がネットを通じてテレビを見るようなれば畢竟チューナを使った地上波番組を受信することはなくなる。
NHKを見るためにわざわざNHKアプリをダウンロードするとも思えず、ダウンロードしたところで全世界の隅々から受信料を徴収することもまず不可能。
NHKを有料にしたら、それこそCSの1つと存在価値は変わらなくなり、どうしてもそれを見たい人以外は電波の購入はしなくなるに違いない。
実際CSとて存亡の危機に立たされているの現状だ。
ネットフィリックスのようなサービスが急成長しているところからもその傾向は伺える。
各家庭から強制的に料金を徴収するNHKのビジネスモデル。
もしかすると終わりが始まっているのかもわからない。