<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



「本年度のアカデミー作品賞は.........Now oscar goes to.......... "LA LA LAND"!」
「わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
(大観衆の拍手喝采!)
「と、言ったけど、ホントは"Moon light"!」
(舞台の全員と客席の観客が全員ズッコける)

と言う具合にいけば吉本新喜劇みたいで何事もなかったのだろう。
が、そこはアカデミー賞。
吉本新喜劇というわけにはいかなかったようだ。

前代未聞のご発表になった原因を作った犯人については「Forbes JAPAN」に記事が載っていたのでそちらを参照。(http://forbesjapan.com/articles/detail/15375)

それにしてもミスしたスタッフはともかくとして発表した二人がよかった。
フェイ・ダナウェイとウォーレン・ベイティなのであった。
この二人の組み合わせといえばもちろんニューシネマの金字塔「俺達に明日はない」。
1967年の名作の主演二人組ボニーとクライドを演じたのがこの二人だった。
私は「俺達に明日はない」を劇場で見たのは1978年ごろ。
毎日新聞大阪本社のビルにあった大毎名画座という映画館でみた。
このビルの地下には大毎地下劇場という名画座があって大毎名画座は同ビルの6階ぐらいにあって、そこで上映されている映画よりもより映画マニアに好まれる作品が上映される映画館だった。
「ニューシネマ」という響きとともに私は「明日に向かって撃て!」は大毎地下劇場で「スティング」との二本立てで何度も見ていたのだが「俺達に明日はない」を見る機会がなかなかなかった。
ちなみに「イージーライダー」は未だ見たことがない。

初めて「俺達に明日はない」を見てそのエグい内容に度肝を抜かれた。
エグいというのは汚いという意味ではなく、ボニーとクライドという若い二人の生きざまのエグさに度肝を抜かれたのだ。
さらに脇役にジーン・ハックマンとジーン・ワイルダーが出ていたのも私には衝撃的だった。
1978年ごろと言えばふたりともトップスターだったからだ。
マシンガンで撃ち殺される最後のシーンよりも、もしかしたらこういう些細な事が強烈に印象に残っていた映画だったのかもしれないな、と今回想いを馳せたのだ。

その後、ウォーレン・ベイティの映画は数多く見ることになったがフェイ・ダナウェイについては「タワーリングインフェルノ」以外にお目にかかることはなかった。

そういえば著名な二人組をもう見ることは出来ないのだな、ということも元気にしている二人を目にした思った。

ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード。
ジャック・レモンとウォルター・マッソー。
ジーン・ワイルダーとリチャード・プライヤー。
ジョン・べルーシーとダン・エイクロイド。
ウィリアム・シャトナーとレナード・ニモイ。
などなど。

年老いたボニーとクライドはまたもや世間を騒がせてくれたのだが、その健全な姿に懐かしさを感じつつ安堵した映画ファンは少なくないはずだ。

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