<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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そもそも酒税というのは意地悪な法律だ。
酒飲みである私が断言するのだから間違いはない。

今週の最大の話題はビールの酒税であった。
発泡酒と第三のビールを増税して、ビールを減税するという、酒飲みに優しくない税制改革だ。
国税局曰く「ビールみたいな飲み物が多くて複雑だから、差別をなくして分かりやすくする」というような理由なんだそうだ。

発泡酒の増税は弱い者いじめの他のなにものでも無いのではないだろうか。
私は思わず、国籍がどこなのかはっきりしないようなお人を代表に据えて、、
「安倍政権は弱者を切り捨てる政策を捨てよ!」
などと文句ばかり言って建設的な意見を何も言えないお天気な人たちと同じ言葉を叫びそうになってしまった。

危ない危ない。

なんでも段階的に発泡酒と第3のビールの税金を上げていき、2026年をめどにビールみたいなお酒はビールも含めて350ミリリットルあたり55円に統一するのだという。

「不公平感をなくすため」

ともおっしゃるのは自民党のおっさんである。

日本のビール税は米国の9倍。
ビールの故郷ドイツの20倍なんだという。
どこが公平なのか。
私は日本よりも高い値段でビールを売っている国はシンガポールしか知らない。
シンガポールのようにキレイ事ばかりを法律で謳って油断するとSARSが蔓延するようなところは別として、先進国でどうしてこうも高額の税金を搾り取らなければならないのか分からない。

私のようなローサラリーなビジネスマンの楽しみは夕食時のビールの一杯。
いや、正確には夕食時の発泡酒の一杯だ。
ビールと発泡酒は売値が60〜80円程度開きがあり、どうしても安価な発泡酒を日常は買ってくるのだ。
本物のビールは何かスペシャルなことがあったときだけのお楽しみ。
普段は飲めない。
ましてやヱビスビールのようなプレミアムビールはお誕生日、お正月、阪神タイガースが優勝した日(私はアサヒよりもサッポロがお気に入り)ぐらいにしか飲むことができない。
しかも阪神優勝なんか20年に1回ぐらいしか飲めないのだ。

そんな我々を掴まえて、
「発泡酒の税率アップ」
を叫ぶのは許せない暴挙なのである。
もっと国民へのサービスを考えるのであれば、
「ビールも発泡酒と同じ税率に下げる!」
ぐらい言ってもらって当然ではないか。
そうすれば国民はもっとビールを飲む。
そうなるとビール会社の売上も上がり、税収が増える。
税率を下げて納税額を増やす。

国はなんでもっと上手に政策を考えないのであろうか。

ビールの悲劇はアイデアはなくても自分愛に専念する政治家と官僚を持つ国民の悲劇でもあるのだ。



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