<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



その昔。
「UFOの飛行の原理はナンだと思いますか?」
というお題に対して、
「恒星間重力を利用して時間の壁を超えて飛行している。例えば遠くの星の重力を検知し、その波動に乗って加速すれば現在の物理理論では説明できない宇宙航行が可能になる」
という意味合いのことを私が書いたのは中学生の時なのであった。
見事投稿が採用されたのは月刊「UFOと宇宙」という雑誌だった。
考えてみれば、なんという凄い、少々アブナイ雑誌を購読していたことであろう。
自分の娘が、
「UFO、信じる?」
と聴いてくる理由がなんとなくわかるのであった。

重力というのは目に見えないが宇宙を構成する重要な素粒子の1つ。
私たちにとって身近な存在だが眼に見えないので親しみがない。
目に見える素粒子は光だけなので仕方がない。
しかし重力を身近に感じるのは東京スカイツリーやあべのハルカスに登った時に感じる高所恐怖症。
あの精神的圧迫感を感じる原因が重力なのである。

その重力は普通「波」なのだそうだ。
そんなことを言われても目に見えないので「波」という実感はない。
例えば重力が波で変動しているのであれば、ヘルスメーターに乗った自分の体重も波打つというような想像をしてしまいそうだが、そういうものではないらしい。
その重力の「波」を初めてアメリカの研究者チームが観測したのだという。
これは小柴先生がノーベル賞を受賞した同じく素粒子のニュートリノの観測と並ぶ重要な観測で、ノーベル賞が授与されるのは確実だという。

こういう重力の波だとか、ニュートリノだとか、素粒子の分野を研究することでどのようなことに役立つのかよくわからない。
でもきっと私が中学生の時に想像したような重力波に乗って飛行する宇宙船なんかが実現できる日が来るかも知れず、科学への探究心は止むことがないのである。
たぶん。

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