<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



夜遅くまで飲んでいて、
「さあ、家に帰って寝るとすっか」
と時計を見たら終電が終わっていた。
というのが、これまでの話。

新聞報道によると政府が東京都に都営地下鉄と都営バスを24時間運行するように申し入れたという。
つまり地下鉄やバスで通勤できる範囲の人たちは、いつでも移動でいるということを意味し、深夜まで飲んでいても問題がないということも意味しているのだ。
それよりもなによりも、国際都市東京というところで時間の制限なくビジネスができるということは地球の裏側ともリアルタイムに動いているビジネスパーソンにとっては大きな朗報になるに違いない。

もちろん、私は大阪人なので関係ないのだが、というか出張で東京滞在時は便利なのだが、是非とも近々民営化される大阪市営地下鉄も終夜運転していただきたいと思うのであった。

ところで、地下鉄の終夜運転は可能なのか。
これって物理的に大きな疑問でもある。
政府が「走ってよ」といっても簡単に変えることができない相談でもあるはずだ。

というのも「保線作業はいつやるの?」という問題がつきまとう。

鉄道の運行には保線、つまりメンテナンスが必要で鉄道会社はダイヤの合間を縫って線路の交換、電気設備の補修、プログラムの入れ替えなど安全運行に努めている。
このダイヤの合間の一番大きなところが深夜の部分で、だいたい大きな工事は深夜の1時から5時ぐらいまでに行うのが通例だ。

「ニューヨークの地下鉄は複々線区間が多いから24時間運行が可能なんです。」

かつて24時間運行を求められた都営だったか市営だったか忘れたが鉄道関係の人が新聞記者に答えていたのを思い出した。
従って地下鉄の24時間運行は現実的にはスポット的になり、現状では難しいところだが、東京と大阪に限って言えば、複数の路線が走るエリアでは順番に深夜の運行運休を決めて運営すると、なんとかできるんじゃないかとおも思う。
これをカバーするのがバスで、バスの深夜運行はタイのバンコクなんかでは当たり前のようにされており、バスの本領発揮はこういうところに活かすべきなのだ。

大阪市営バスも生き残りを図りたいのであれば、深夜運行のアイデアを考えるべきと私は思っている。
ただタクシー会社の反発を食らいそうなので注意が必要だ。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )