<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地





大阪市営地下鉄「扇町駅」を下車するとすぐにある建物がキッズプラザ。
関西テレビの入っている建物で、ここの3階に大阪市のインキュベーション施設メビック扇町がある。

メビック扇町は大阪で活躍するクリエイターを育て活用することを目的に運営されている組織で、その活動は活発そのもの。
毎週いくつものイベントやセミナーが開催されていて、所長の堂野さんはじめスタッフのエネルギーと、そこを足がかりに日本全国へ、世界へ羽ばたこうとするクリエイターの皆さんの熱気の熱い場所でもある。

あまり一般に知られていないのだが、人口比では大阪は東京以上のクリエイター激戦区。
ただでさえ仕事の少ない土地柄に加えて、創作物をとってもクールな目で評価する土地柄でも有り、並大抵の腕のクリエイターでは大成しないのが関西の厳しさだ。
それだけに大阪を中心にした関西のクリエイターのスキルは首都圏のそれと比べて一般に高いと言われている。
これホント。
だれもが知っている東京メジャーな雑誌の編集は実は大阪のクリエイターが携わっている、なんてことがあるのが今の姿。
コテコテではなく、洗練されたデザインが紙面を飾っていて、実は大阪のデザイナーの編集です、ということも少なくない。

そんなレベルの高いクリエイターの集まる大阪でスタートしたのが「マチオモイ帖」

今回は3回目ということで、なんと大阪だけでは収まりきれず北海道から沖縄まで十数箇所で開催されるイベントになった。
ちなみに東京はミッドタウンで開催されている。

このマチオモイ帖はクリエイターにとって思い入れのある街を、簡単な冊子か、2分間のビデオ作品でその想いを表現するというイベントで、題材としてある時は故郷であり、ある時は若い時に住んでいた街であり、またある時は今住んでいる街であったりする。
一人ひとりの感じ方や思い出がたっぷり詰まった作品がマチオモイ帖なのだ。

先週の金曜日にそのマチオモイ帖のオープニングイベントがメビック扇町で開催されたので私も参加してきたのだ。
付き合いのあるデザイナーさんが数名参加されていることと、私自身も非常に興味があり、製作に大きく関与した作品も展示されることになっていたからだ。

冊子は地域別に分けられて展示。
動画はランダムに正面スクリーンへ上映。
どちらも心惹かれる作品ばかりだった。



それぞれの題材も楽しいがクリエイターの数だけ表現手法も異なり、その違いの1つ1つがこれまた楽しい。
文章の面白いマチオモイ帖。
マンガのようなマチオモイ帖。
ドキュメンタリータッチなマチオモイ帖。
時には飛び出す絵本になっているマチオモイ帖。
などなど。

このイベントは各地でそれぞれの街を題材にしたマチオモイ帖が展示されており、どこへ行っても違ったマチオモイを楽しむことができるイベントなのだ。
大阪から全国へ。
自分の街を、自分の街に近い街を探すのも、これまた楽しい。

(下の写真)オープニングイベントで出た創作料理。かなり美味かったが、量の少ないのが欠点ではあった。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )