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宇宙エンタメ前哨基地

<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム

他人事ではないオリンパス

2011-11-09 19:56:45 | 時事
世界での競争力27位。
日本の経済力を示す冷酷な評価だ。

今の日本はやれ震災だ、やれ原発事故だ、やれ洪水だ、といって大騒ぎし、日本が危機的状況のあると盛んに叫んでいるが、本当の問題は他に潜んでいるのではないだろうか、とつくづく思う。

賃金が上がらないのも地震のせい。
外国人が訪れないのも原発事故のせい。
製品価格が上がって来ているのも洪水のせい。
だから経済が良くならないのも震災のせい。
という具合に「他人事」。

政治に関心持ったり、海外へ出て行こうとすう若者がめっきり減ってしまったのも、天災その他のせいにしている。

もしかすると震災が発生して世界中から賞賛された「秩序ある日本の姿」も、実のところ「争う気力も無い、去勢された日本の姿」の変形して現れた姿だったとも思わぬでもない。

そんなこんなしているうちに途方も無い円高で日本経済を支えて来た製造業は青色吐息。
人権や組合や、福祉、バラマキばかりを主張する民主党が政権をとり、無能化された自民党や、いまだにコミュニズムを信奉している共産党、カルト政党公明党などが国政をあれやこれやとかき回している。
これで良くなる方がおかしいが、国がおかしくなっても民間企業は大丈夫と思っていたら、オリンパス粉飾決算のようなあり得ない事件が発生する。

企業は同族、でもなくても身内的経営。
情報操作はお手のもの。
損害を出しても帳簿をいじって公認会計士をたらし込み、口裏会わせば怖いものはないと思っている。

青山監査閤人。
不二家。
武富士。
雪印。

ヒラから中間管理職へと階段を上っていた頃にバブルを経験した世代が経営を握ったら、倫理観がそのままだった、というのが一連の事件だろうか。

オリンパスの粉飾決算。
他人事ではない、次はあそこの会社が露になるかもわからない、と思ったりする情けない日本の現状なのであった。