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インターネットのニュースサイトによると、ミャンマーが記録的猛暑で多くの犠牲者を出しているのだという。
旧首都ヤンゴンでは毎日数十人の主に老人が熱気のために命を落としているのだという。 これはただごとではない。

数年前、ヨーロッパを熱波が襲い大勢の人たち、これも主に老人が熱気のために亡くなったが、そこは欧州。 普段は気温が30度を超えることなどめったになく、住んでいる人も多くが汗腺の少ない白人の土地柄。 異常な暑さで人が亡くなっても驚くことはあるまい。

しかし、ミャンマーである。 シャン州など高原の土地は別として年柄年中蒸し暑いお国柄のミャンマーで熱波にやられて多くの人が亡くなるなど、驚異なのだ。

三年前に私はモンユウという街を訪れた。 ここはミャンマーでも屈指の暑さを誇っている地域で、その暑さは尋常ではなかった。 モンユウは旧都マンダレー(ミャンマーは旧都だらけだ)から自動車で4時間ほど北に進んだところにある内陸の街だ。 街としても小さくなく、大きなマーケットや寺院が点在し、活気がある。
この街が観光地として開けてきたのはつい最近だと思うのだが、付近には見ごたえのある様々な仏教聖地がある。 とりわけ郊外にある高さ100メートル以上はあろうかというお釈迦様の立像は必見で、その高さは奈良の大仏さんが見たらビックリして立ち上がるぐらい迫力がある。
たまたま上京したらスカイツリーの高さに目を奪われた、なんていうのは比べものにならないくらいダイナミックなのだ。

このお釈迦様の立像とは別に、モンユウから2時間近く車でさらに北東へ移動すると、ポーウィン山洞窟寺院というのがある。

実はここがめちゃくちゃ暑いのだ。 どのくらい暑いかというと、自動車を降りて10m先の寺院の入り口に歩くまでの間に喉がカラカラに乾き、脱水症状になってしまうぐらい暑い。
気温は優に40度を超えていたと、私は思っている。
下手にジュースなんぞを買ったりすると、冷えていない生ぬるいファンタなんかを飲むハメになり、脱水症状は加速されることになってしまう。
驚いたことに、この寺院でも地元のガキどもが走り回っていることで、私は、
「ああ、ミャンマーの子どもたちは超人だ、普通の人間ではない」
と思ったことも記憶している。 そのミャンマーで、暑さで無くなる人がいるのだから大変だ。

これは一度お世話になった人たちをお見舞いに行かねばならないが、そんなことを理由にひとり海外旅行を許してもらえそうな雰囲気はない。 それが一番辛いところだ。

モンユウの大仏さまについては以下のブログを御覧下さい。
モンユウの大仏様

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