年を取ることに積極性を見いだした「老人力」、狼狽えるほどに発揮し続けている
「なかなかつかみどころのないエネルギー概念で、これまで発見されることなく人類に作用し続けてきた」「老人力」を発見したのは赤瀬川原平。その発見は、『老人力』(1998年、筑摩書房刊)という本の中で紹介された。
その「発見」はまさに歴史的で、それまで「タンスの奥に仕舞い込んだまま出さない人」がいたり、「反対に恥ずかしいものとして隠し込んでいる」人もいた。
それが「老人力」という新しいエネルギー概念の発見により、年を取ることに積極性を見いだされている。中沢正夫著『なにぶん老人は初めてにもので』(2000年、柏書房刊)、徳永進著『老いるもよし』(2005年、岩波書店刊)といった本がたくさん出版されている。
私も近年その「老人力」を発揮し続けている。いささか狼狽えるほどに、発揮している。過日の中村勘太郎・七之助兄弟の「錦秋特別公演 芯」も、市民会館の入り口で、「シンフォニーはここではありません」と指摘されたくらいだ。この日は少し時間的余裕があり、開演には間に合い事なきを得たのだが。
ともあれ、そうした状態であり、何とかしなければと佐藤悦子著『佐藤悦子の幸せ習慣』といった本などを読んでいる。
この本では、「SAMURAI・佐藤可士和マネージャー」の著者佐藤悦子は、「人生は日々の選択や習慣の積み重ね。自分を変えていくのも、ちょっとした努力や工夫からです」と書いている。
こうした様々な方たちの日常での工夫や習慣づけなどに学びながら、何とか「老人力」の巨大なエネルギー発揮に打ちのめされないようにしなければと考えている。だが「老人力」にあがらうったりしないで、「あるがままに、なすがままに」と自然体で過ごすのがベストですとのご助言もいただく。
ともあれは、困難はありつつも、「老人力」と仲良くつきあって行く以外にはないのであろう。
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