結成30周年スペシャル「鼓童ワン・アース・ツアー」の太鼓の響きが心を打った
「太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる集団。『鼓童』とは、人間にとって基本的なリズムである心臓の鼓動から音(おん)をとった名前で、大太鼓の響きが母親の胎内で聞いた最初の音をイメージしています。そして『童(わらべ)』の文字には、子どものように何ものにもとらわれることなく無心に太鼓を叩いていきたいという願いが込められています」(「鼓童」HPより)。
来年・2012年4月から、歌舞伎の坂東玉三郎が芸術監督に就任する「鼓童」。まさに結成31年の新たな飛躍へ向けての出発(たびだち)だ。
その「鼓童」の結成30周年スペシャル「鼓童ワン・アース・ツアー」のステージを、昨晩楽しませてもらった。一日たった今も、太鼓の響きが心に残っている。
その「鼓童」のステージを魅せてもらうのは、昨晩で何度目になるだろう。今回のステージでは、緩急が使い分けられて、とても魅力的なステージになっていたように思う。これまでは、太鼓がいつも鳴り響いている感じだったが、昨晩は少しだけしっとりとした演奏もあり、より豊かなステージとなっていた印象だ。
来年、当代きっての女形であり様々なジャンルにも挑戦し続ける坂東玉三郎が芸術監督に就任することで、「鼓童」はどんな表情を見せてくれるのだろうか?来年のステージも、観てみたいと思う。
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