松井久子監督のトーク&映画「ユキエ」上映会、たくさんの勇気をもらった
昨日は、映画監督の松井久子さんが来岡していただき、松井久子監督のトーク&映画「ユキエ」上映会を開催した。主催は、私も一員になっている「マイレオニーおかやま」(岡山での松井久子監督の第三作・映画「レオニー」を応援する人たちの集まり)だ。
松井久子監督は、本格的日米合作映画「レオニー」の最終編集のため、翌日・つまり今日だが渡米する前日のとてもお忙しい中で、ご無理をお願いして岡山に来ていただいた。一人でも多く、松井監督の世界に浸ってもらって、ファンになってもらい、今年の秋以降に公開予定の映画「レオニー」を、これまた一人でも多くの人に見てもらうために頑張っていただこうという思いからだ。
まず最初に、松井監督の第一回監督作品である映画「ユキエ」を観ていただき、その後メインの松井監督のトークだ。映画「レオニー」づくりにかけた思い等を語っていただいたが、7年間かけて準備した作品だけに、言葉はとても熱く、かつとても説得力があった。私も含めて、参加者一同とても感動し、そのことは帰る際に、松井監督に感謝とともに様々な言葉で伝えられていた。
それにしても、今回の映画「レオニー」の映画化への思いは、私にはとても感動的であり、深く共鳴した(理解不足・言葉足らずの責任は全て私にある。松井監督、ごめんなさい)。
第一には、「何より彫刻家イサムノグチの母である米国人のシングルマザー レオニー・ギルモアの人生を伝えたい。今と違って、100年前のシングルマサーというのはとんでもないこと。自分が愛した事実を受け容れ、その結果を引き受けたレオニーの潔さを、命がけで描きたいと思った。この思いは、7年間揺らぐことはなかった」と語られた。
そして第二には、「今の日本映画はTVとタイアップしての映画づくりなどが主流となり、若い人たちばかりの映画が多い。こうした映画作りの風潮に疑問を感じている。また、アメリカ映画での日本の描かれ方には、『違うわよ』とも思ったりしている。日本の文化を、正確に伝える映画を創りたいと思った。それを明治・大正の普通の暮らしを通して描きたいと思った」とのことだ。
そして同時に第三に、「現在の日本映画は中国や韓国の映画と異なり、世界のマーケットでは通用しない。イサムノグチの人生がそうであったように、作品さえよければ世界に通用するはずだ。世界で通用する映画を創りたい」と考えられたそうだ。
聞いていてワクワクした。生きていく勇気や元気をもらった。同時に、早く完成した映画を観てみたいと思った。全国公開の前に、完成した作品を持って全国各地を回りたいと考えておられるそうなので、是非とも岡山でも「試写会&ご挨拶」をお願いしたいと思っている。その節は、是非とも皆さんにもよろしくお願いしたいと考えてもいる。