全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

マラソン大会

2009-11-12 04:02:13 | 教師の仕事 2009

 先週金曜日勤務校はマラソン大会だった。
 レース中生徒の貴重品を先生たちが預かり、本部で管理する。走り終わって、順次生徒が本部で受け取ることになっている。レースが全部終わり、受け持ちクラスの生徒のお財布が一つ残った。
 マラソン大会は学校とはずいぶん離れた場所・河川敷の公園を本部、周辺道路をレースコースに実施である。普段ならば自転車通学の生徒でも、最寄りのJR駅まで電車で来て、会場まで歩くことになる。勤務校は自転車通学が、半端でなく多い学校なので、マラソン大会の時は、ほとんどが電車か路線バスを使う。つまり現金がいるのである。
 財布を忘れ、駅までかバス停まで行けば、お金がないことに気づくだろう。だからそのうち戻ってくると思い、待つこと90分。結局戻ってこなかった。まあ、PASMOでも持っていれば、チャージしてあれば、家には帰れたかと思い、持ち主を他の先生立ち会いの下で確認、ひとまず僕が預かることにした。

 家で、持ち主に電話。
 「もしもし、私〇〇クンの担任の全英連参加者と言います。
 「あっ、先生自分です。
 「あのね、〇〇クン、わすれものしたでしょ。
 「はい。
 「いつ気づいたの?
 「駅で気がつきました。
 「....?
 「大丈夫と思って、そのまま帰りました。
 「...あのねぇ。
 「すみません。
 「担任は、〇〇クンを待ったんだぜ。
 「すみません。ありがとうございました。
 こういうとき、ありがとうとか、ごめんなさいが言えるのは、人としていいことだ。
 「月曜日まで預かるからね。
 「お願いします。
 「で、君ど~やって帰ったの。PASMO?
 「部活の先輩がいたので、お金借りました。

 マラソン大会。いろんなことが起きるのだ。ジャージを忘れていったものがいた。まあ、こんなのは毎年のことである。走りつかれて着替えたあと、ぼ~ッとしてしまうのは、わかる。でも、今年は運動靴が集合場所のグランドに、ちゃんとそろえておいてあった。自殺の名所じゃあるまいに... ねえ。それから、今年は、近所の保育園の子どもたちが、会場にお散歩に来ていて、かわいい声援を送ってくれた。3年生が声援に応え、子どもの前で手を振って、つまずいていた。長距離を走っていて、予定外のこと(走る以外の動作)をすると、つかれているから危ないのだ。彼は一つ学習しただろう。きっと。。。
 でも、まあ大きな事故もなく終わった。よかった。

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 実際に起きたことに基づくフィクションです。

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