『JM』は、ビートたけしとキアヌ・リーブスが出演した、1995年公開のSF映画である。
作品の中でキアヌは「記憶屋」という商売をする人を演じた。ネットで送受するには、はばかられる情報・データを頭脳に蓄えて運ぶ。情報の運び屋である。彼は頭脳に一定量のデータをため込むことができる。その容量をメモリ・ダブラという装置で倍にすることもできる。
先月テラバイトのことをブログに書いた(5/25、「1TB ~語源~」)とき、この映画のことを思い出した。いろいろ資料を調べてみた。ネットもチェックしたところ、キアヌの演じる記憶屋の記憶容量は80GBと判明した。
あらま...
そんなものか。
80GBをメモリ・ダブラで160GBにしていたのだ。映画の設定は’21年。現在ならば容量の単位をGBからTBにしなくては、記憶屋を名乗れない。現実にはもちろん記憶屋なんていない。でも、記憶容量という点で、現実がSFを超えている。そんなコンピュータ環境に、僕たちは現在いるのである。