表裏一体

表の話題も裏の話題もひっくるめて適当に語る徒然日記

もう期待はするなということですか?

2008-05-29 23:07:58 | 呟き
「ポニョ」の映画の声優陣が決まったそうですが。


……「声優」ではないですね。


「本職」の声優を使わないのは最近のジ●リの傾向というか特徴の一つです。
話によれば「自然な演技が必要だから作られた演技をする声優の起用をしない」らしいんですが。


自分は声優好きなので余計にそう思うのかもしれませんが。
声の仕事で本職の人間を使わないのはどうも解せません。


非日常を「日常」に転換することも『自然』の一つ。
「任務…完了」とか「バルバル~カ♪」とかとか「今度は俺が部下にしてやる」とか「君はいけない人ですね」とか「俺、参上!」とか日常ではまず言わないでしょう。


そんなセリフを『不自然』と思わせない声優のどこがいけないのでしょうか。


そりゃね、話題にならないと始まらないとかスポンサーとの兼ね合いとかお金とかお金とか大人の事情もあるんでしょうけど。
ワイドショーやネットのニュースで「豪華声優陣決定!」「●●が声優初挑戦!」というのを見るとうんざりしてきます。
テレビの言っている「豪華声優」と私の考える「豪華声優」の間には深く埋められない溝があるのが目に見えていますから。
誰にだって初めてはあるけど、そのような言い方ではどんなものになっても「最初だから許されるだろう」という甘えが見えてきます。


いい映画は無闇にタレントを使わなくても大々的にワイドショーで流さなくても売れますよ。
現に電王。
「仮面ライダー」という肩書きや人気作の続編というのもあるかもしれませんが、キー局(テレビ朝日系)で映画特番が組まれなくても俳優(良太郎・侑斗・渡)があちこちの局を回って顔出し宣伝しなくても1週目の興行成績が他を抜いていました。
『売れる』映画とはそういうものです。



そういえば最近は洋画吹き替えでもタレント起用が多いですね。
洋画の吹き替えはプロの声優でも演技力(勉強量)によって評価が分かれるという難しいところだというのに……。


私はただでさえ約十年前の某明治浪漫ジャンプアニメの主人公のせいで『声優』の肩書きを持たない人間に対して十歩も譲れない状態になってます。(私が譲れない状態だからと言って現状が変わるわけでもないんですが)


本職がそろい踏みだったら映画館にも足を運びますが、現在のジブ●のような状態ではテレビで放送されても見ないと思います。
むしろトトロやラピュタや魔女宅を声優陣そのままで上映するというならば映画館で見る気になります。



あと、このような話題作りが『新人声優デビュー』の場を奪っていることも否めない事実。
勿論主人公及び主役級とは限りませんが、端役でも現場で学べることはあると思います。それが経験となって夢となって努力に繋がるものです。


作る側は見る側が何を求めているかを考えるべきですよ。
コメント
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