ベトナムの交通事情は、日本人からすると激しいカルチャーショックを覚えるものだ。多くの人がそのことに触れており、ぼくもまた触れずにはいられないマター。
平岩弓枝さんは「風よ ヴェトナム」で
「さっき、いったでしょう、走って渡ったら危険なの。ゆっくり、のそのそ渡る。バイクのほうはそれをみてスピードを加減したり、よけたりするわけ。だから急に歩行者が走ったりするのが、一番危い」
ホーチミンで舞台の仕事があった主人公に、ハノイ在住の姉が語る。
「親父やお袋は連れて来られないね」
経済成長著しいベトナムでは、車の数も増えているようだ。また完成するのは何年先かは分からない地下鉄工事も始まっている激動の街ホーチミン。だが、自動車はまだ庶民にとって高嶺の花。したがって、道路を走っているおよそ8割がバイク、2割がタクシーやバスなどの自動車、ときたま自転車。
また信号付きの横断歩道もほとんどない。なので、バイクが忙しく行き交ってる中を横断するのだが、ベトナムライダーたちは妙にアジャイルされた動きで人をかわす。
このため、日本では信じられないような事故も起こる。
日本なら、危険を避けるため、ブレーキを踏む。しかし、ベトナムでは、後続車が車間距離をとらずに走っているから、急ブレーキは自殺行為。何台もの玉突きになりかねない。このため、危険に遭遇するとハンドルでかわす。
なので、比較的遅い速度でも4輪の車でさえ派手に横転する。
なんで渋滞している道路で横転事故が起きるかというのはそんな事情があるからだ。
「バイクも自転車も、自動車が自分を轢き殺せないのを知ってるように、なかなか道をゆずらない。自動車のほうは忌々しげにクラクションを鳴らし、迷惑そうに行くのが車社会に馴れた目には、どことなく愛嬌がある」 平岩弓枝 かぜよ ヴェトナムより
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