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tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

ユーコン・クエスト

2013-03-29 22:09:27 | プチ放浪 山道編


 
 

現地で借りた宇宙服のような分厚い重装備の防寒ウェアーと言えども、氷点下20℃に達する夜半のオーロラ観察においては、10分も戸外でじっとしていると凍えてくる。
一方、日の出前の氷点下30℃でも、カメラを片手のトレッキング中は、体を動かしているから、このレンタルの宇宙服で十分暖かい。
太陽が出てくると話は別だ。実際、現地の人たちも、ジーンズにダウンジャケットと言った軽装で街を歩いている。建物の中は暖房が効いているので、戸外で過ごすのでなければあまり着こむ必要はない。もっとも、雪まつり中の札幌のように、吹雪の中をミニスカートという女性は皆無であったが・・・。

太陽の下でのマイルズ・キャニオンのハイキングに出発する前、ぼくのいでたちは、ジーンズに持参したコロンビアのダウンジャケットとスポルディングのスノーシューズだった。このいでたちを見たツアーガイドのアドバイスはもっと防寒をとのことで、結局は防寒用のレンタルの宇宙服。膝まであるフェルトを巻いた防寒のブーツがやたらと重たい。・・・これで数キロ歩かなきゃ。夜明け前に10km近く歩き回ったばかりなのに。

カナダ北西部に広がるユーコン準州の東部アラスカ国境に聳える5000mを超える高峰から、極北の大地を滔々と流れるユーコン川。その川のほとりには、18万頭ものカリブー、5万頭のムースやグリズリーにオオカミが生息する。
ユーコン準州は、 世界で最も人口密度の低い州だ。また、その州都、ホワイトホースは、空気が最もきれいな町で知られている。
ホワイトホースの近くには、水力発電所のホワイトホース・ダムがある。ダムができたせいで川の流れも速くなり、その辺りの川はあまり凍らなくなったという。また、せき止められた川にサケの通り道を設置してある。
露出している水面から、氷点下30℃というのに水蒸気の湯気が揺れている。氷点下でも氷の飽和蒸気圧があるためだ。このため、凍結していない川の場所の傍の樹木は、川からの水蒸気が凝固して樹氷となっている。

ネイチャーガイドのアンドリューは、マイルズ・キャニオンのハイキング・コースの途中でめずらしいものを見つけると立ち止まって教えてくれる。それが、リスやコヨーテの足跡だったり、準州の木サバルパイン・ファー とかジャック・パインだったり、カラフトライチョウとか、雪の下に眠るブラックベリーの木だったり。
アンドリューのブーツはエスキモーブーツのようなバックスキンののもの。軽そうなブーツだが、中は暖かく、水が浸み込むことはないという。そのブーツで、軽い足取りで踏み固められた雪のトレッキングコースを進んでいく。コースにはさすがにゴミひとつ落ちていない。

コースを外れるとそこはパウダー状の雪。ブーツが沈み込む深雪だ。氷点下20℃という気温のせいで、雪の上層は氷の結晶がやや大きめだが雪が締まってはいないので、簡単に地面まで雪を掘ることができる。
動物たちや植物は雪を防寒着にして冬を過ごすという。

途中、休憩の際に、いれてもらった紅茶とベリーやナッツがたっぷりと入った手製のクッキー。ほんのりとした甘さが疲れを癒してくれた。さすがにネイチャーガイド。過剰包装の市販クッキーなんかじゃない。


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