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tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

Native heart

2013-03-28 22:11:18 | プチ放浪 山道編

 

現代社会で孤独を抱えていた男と女が、伝説のシャイアン族との交流により暖かい心を取り戻していく様を描いた映画。
ラスト・プラトーンのトム・ベレンジャーが、シャイアンの生活にすっかり魅せられて村に残ることにした先住民族研究家のリリアン教授(バーバラ・ハーシー)と別れる際に見せた悲しげな表情が忘れられない。

カナダのファースト・ネーションズの信仰も霊的信仰であり、人間と動物の世界とは密接に関係しているとしている。そして、オオカミなど身近な動物や伝説上の精霊を守り神として、シンボル化している。
その中の一つ、ワタリガラス(Raven)。
Ravenは、彼らの神話における最も重要な文化的なヒーローで、何事をも可能にしてしまう、ずる賢さを兼ね備えた手品師であり、そのマジックを使い空に太陽、月そして星を導き、世界に光を与えた創造主と信じられている。

バリー・ホルスタン・ロペス著「オオカミと人間」によれば、オオカミがカリブーを狩りに出かけるときは、カリブーの所在をワタリガラスの教えから知るのだという。
このワタリガラスは、オオカミの狩のおこぼれを期待して後を追い、獲物を見つけると一休みしているオオカミをせき立てるという。カラスは上空からはるか彼方を見渡して獲物の居場所を探し出し、それを地上を徘徊するオオカミに提供し、狩りを代行させ、その利益の一部を分配してもらうのである。
おそらくオオカミとワタリガラスは、それぞれの社会のうちに互いの存在を許容して連帯関係を結んでいるのだろう。冬のアラスカやシベリアといった極北の地で生き延びるための知恵だ。

さて、日本では、三本足の鴉、八咫烏は、日本神話において「天」より遣わされ、初代天皇・神武天皇を熊野から吉野に導き入れて大和朝廷を打ち建て、日本統一をなしとげる際の道案内をした。 太陽神を意味する神聖の象徴と考えられ、勝利へ導くシンボルだ。
・・・やっぱり、似てるような気がする。ファースト・ネーションズと日本人。


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