このブログの写真を見て、多くの人は非常識だと思うだろう。著名なフォトグラファーの撮った写真を構図の中に写しこんでいる。
果たして、日本を含めて外国の美術館でも写真撮影は、営利目的でなければ可能だ。
外国では、大人から子どもまでごくごく普通に美術品に触れている。
芸術とはなんなのか、根本的なところを理解しているような、そんな印象を受ける。
浅井慎平氏の海岸美術館でも、写真をフレームごと撮るのならOKとしている。
むしろ、美術館に飾られている写真を、風景の一部として捉えてほしいと願っているようだ。芸術的な空間。館内には絵になる広がりがある。
展示してある写真を含めて、美術館の内外が一連のオブジェとして心に触れてくる。
写真を志す若い人には、この美術館はお勧めだ。ぜひこの美術館を訪れて芸術のエッセンスを学んでほしいと思う。
イマジネーションは、創造性にあふれる良質なアートに換起されるものだから。
ただし、撮影のエチケットは必要。
携帯カメラなどシャッター音が出るものや、フラッシュ・三脚を使った撮影は、他の観客の迷惑となる。
慎むべき。
浅井慎平氏。さらっとした写真が目を引く。
明るい房総の風景を切り取った窓を背景に、ジョン・レノンの1枚の写真がカラーで展示されている。1960年代。当時、ビートルズは浅井慎平氏のすべてだった。
世界を相手に彼はビートルズを撮った。取材は困難を極め、思ったように撮影できたわけではなかったらしい。
ロックンロールの歴史は結局、「ビートルズ以前」と「ビートルズ以後」で語られていくことになるが、浅井慎平氏もまた写真の歴史の1ページを確実に切り開いたように思う。
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