山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

五竜~鹿島槍(その23)

2010-09-01 | 北アルプス
赤岩尾根

歩いている左を見ると「赤岩尾根」が見えます。
最初からかなり急な下りのようです。
天候が悪い時には注意が必要だと思います。


ハクサンシャクナゲ

ハイマツの間から顔をだしていました。
もう最盛期は過ぎたようです。
花びらの上部の斑点が特長です。

ミヤマコゴメグサ

この時期、北アルプスの山で一番多く咲いている
花です。
小さな花ですが、群生していると存在感があります。
風が強いところでは背が伸びません。
ここでもかなり低かったです。


ガスの中

ガスがますます濃くなってきました。
朝のご来光は何だったのでしょう。
山の天気は変わりやすいです。

爺ヶ岳への分岐

爺ヶ岳南峰の分岐です。
ここを左に登れば爺ヶ岳の頂上につきます。
このガスの中では何も見えません。
パスして先に進みました。


急な下り

爺ヶ岳を過ぎると急な下りになります。
ここには浮石がたくさんあります。
うっかり乗ると捻挫することがあります。
山の事故は下りで起きることが多いようです。
慎重に歩きました。


ガスの中の登山道

なだらかな登山道になりました。
ガスが濃くなって視界は3mくらいです。
前を行く人の姿が見えません。
足音だけが響いていました。


樹林帯

樹林帯に入りました。
かなり降りてきたようです。
ガスも幾らか取れてきました。


チングルマの穂

チングルマの穂です。
もう何度も会っています。
この姿から「稚児車(チゴグルマ)」→「チングルマ」という
名前になりました。


チングルマ

花も残っていました。
背丈は低いですが、これでも立派な木の仲間です。
礫地などで群生しているときれいです。


種池山荘の入口

種池山荘に到着しました。
ここは小屋の入口です。
小屋の前にはテーブルがありますが、たくさんの
登山者で満杯でした。
冷池山荘をでてから2時間30分でした。


種池山荘

種池山荘全体はこんな感じです。
このあたりではかなり大きな小屋です。
昔1度泊まったことがあります。
今月もう1度泊まる予定です。


種池

小屋の裏手に小さな池があります。
この山荘はこの池の名前からついたようです。
水はあまりきれいではありませんでした。



仲間との別れ

小屋でアルバイトしていた女の子が別れを告げています。
アルバイトの期間が過ぎて帰るところのようです。
他のスタッフが窓から顔をだして「またおいで!」と
声をかけていました。
秋にもう一度くるそうです。
足早に降りて行きました。


お花畑

小屋からすぐ下にはお花畑が広がっています。
白い花はシラネニンジンのようです。
たくさん咲いていました。


ハクサンフウロ

花柱の先端が5裂しています。
この花も北アルプスには多い花です。
加賀の白山で最初に発見されたそうです。
淡いピンクがかわいいです。


イワオトギリ

オトギリソウの高山種です。
いろんな変種もあるようです。
昔は薬草として重宝したそうです。
兄が薬効を秘密にしていたのを弟が漏らしたので、
切り殺したという怖い話があります。
弟切草と書きます。