山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

針ノ木・蓮華・船窪・烏帽子(その7)

2010-09-13 | 北アルプス
昨夜、雨の中を無事に北アルプスから降りてきました。
針ノ木雪渓は崩落し、高巻きになっていました。
シリーズ、続けます。

登山道(1)

針ノ木峠への登山道です。
斜面に蛇行してつけられています。
昔1度ここを下っていますが、その時はすぐに消えそうな
登山道でした。
現在は丸太でしっかり土留めされています。


チングルマ(1)

チングルマの穂です。
もう花は終わっていました。
その奥にあるのはコメススキです。
どちらも風に揺れて秋を告げていました。


イワギキョウ

イワギキョウは花びらに毛がなく、ガクが大きく
反り返っています。
よく似た花にチシマギキョウがあります。
こちらは花に毛があり、ガクが反り返っていません。
また、晴れているとイワギキョウはこのように
上を向いて咲きます。
なかなかきれいな姿のイワギキョウでした。


針ノ木小屋

やっと小屋が見えてきました。
ここを上り切れば峠のようです。


タカネヨモギ

小さな花の集合体です。
花はこれ以上開きません。
ヨモギの仲間の高山種です。
夏の終わり頃から咲き出します。


チングルマ(2)

きれいな姿のチングルマの穂です。
花糸に細かい毛がたくさんあります。
あの白い花からは想像もできない姿になります。
この姿を稚児車に見立てたそうです。

ミヤマリンドウ

高いところに咲くリンドウの仲間です。
ここでは大きく群生していました。
やはり夏の終わりに咲く花です。

針ノ木小屋

やっと針ノ木小屋に到着しました。
登山道を出発してから6時間でした。


針ノ木峠

峠にはこんな標識が立っていました。
標高2536mです。
昔は富山県側と信州側を往来する重要な峠だったようです。
今回は蓮華岳・七倉岳・船窪小屋を目指します。
10日から昨日(12日)までは種池山荘から新越を
通って針ノ木岳に登り、やはりこの針ノ木小屋に
泊まりました。
この時のようすは後日ご紹介したいと思います。

小屋の入口

小屋の入口です。
10数年前にもここにきていますが、その時は泊まりませんでした。
今回初めて泊まります。
なかなか立派な小屋です。

テント場

小屋の裏手にはテント場があります。
この日は熊がでるというので、高いところに2つだけ
張られていました。
テントの中で夜中にガサゴソ音がしたら怖いですね。
建物はトイレです。
針ノ木岳にはこのテント場の横を通って登ります。
ここから約1時間の登りです。


小屋の外のベンチ

小屋の外にはこのようなベンチがあります。
気温は10℃くらいまで下がっていました。
とりあえず、缶ビールで喉を潤しました。
正面に山が見えるハズですが、着いた時からガスが
濃くなりまったく何も見えませんでした。
下界では連日35℃以上の猛暑日が続いていた時期です。
山の上は別世界でした。