山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

針ノ木・蓮華・船窪・烏帽子(その4)

2010-09-08 | 北アルプス
昨夜遅く光岳(てかりだけ)から帰ってきました。
百名山ということでツアー客もたくさん登っていました。
後日ご紹介したいと思います。

針ノ木シリーズ、続けます。

柏原新道

雪渓の途中で振り返ってみました。
遠くの山は雲に隠れて見えません。
その手前の稜線が「柏原新道」のようです。
五竜から鹿島槍を歩いた時、種池から降りてきました。
なかなか厳しい下りでした。


モミジカラマツのツボミ

雪渓の横にたくさんでていました。
モミジカラマツのツボミです。
やっと雪が解けて春を迎えたようです。
下界では連日35℃以上の猛暑が続いていますが、
このあたりは10℃以下で別世界でした。


雪渓(1)

これから歩く雪渓です。
このあたりから上部はよくみえませんが、上で左に入るようです。
この雪渓は「白馬雪渓」「剱沢雪渓」と共に日本三大雪渓の
1つに数えられています。


雪渓の側面

相棒が雪渓のすぐ近くで苦労しています。
足元が崩れてなかなか登れないようです。
このあたりでも2m以上ありました。
私は別ルートを登っています。


大きな穴

雪渓の断面です。
上から見ただけではわかりませんが、雪渓の下には
このように大きな空洞ができています。
この薄いところに乗ると危険です。
穴の高さは3m近くありました。


雪渓(2)

ここからアイゼンを装着しました。
遠くから黒く見えたのはこの穴でした。
大きくえぐられています。
やはり近づかないほうが無難です。


下のほう

下のほうを振り返ってみました。
スキーがあれば一気に滑れそうです。
雪は固くて氷の上を歩いているような感触でした。

雪渓(3)

このあたりが一番狭くなっているようです。
できるだけ左のほうを歩いています。
この雪渓があるお陰で沢も楽に登れます。


人面岩(1)

横の岩が人の顔のように見えます。
「気をつけて登れよ!」と声をかけているようでした。


人面岩(2)

反対側の岩にも顔がありました。
こちらは少しおとなしい顔をしています。
先ほどまで晴れていたのですが、ガスがだんだんと濃く
なってきました。
雪の上に黒く見えるのは「落石」です。
音もなく転がってきますから、要注意です。

ガス

ガスは上から少しずつ下に向かって降りて行くようです。
だんだんと見えなくなってきます。
雪の上を歩いていますが、寒くはありませんでした。


ガスの中

このあたりは真ん中のほうが安全のようです。
ガスがますます濃くなってきました。
気温は5℃くらいまで下がっています。
冷気が肌にあたって気持よかったです。


雪渓の上部

雪渓の上部まできました。
右の岩に赤いペンキマークが見えます。
このあたりから上ったほうがよさそうです。
アイゼンを外しました。
ここまで約1時間の雪渓歩きでした。

昨日の光小屋の朝は気温が8℃でした。
下界はまだまだ暑いようです。
やはり山の上は涼しくて気持よかったです。