ももきよ日記

記憶の彼方へ消え去る前の雑記帳でございまする。。

蛍手茶碗

2017-10-04 20:53:16 | 茶道・茶の湯
「ええもんひとつ」(文春文庫、山本兼一)第三章の「さきのお礼」の中で
「蛍手茶碗」のことが書いてあった。


ゆずも、中を覗いた。
「いやぁ、これ、すごいきれいやわ」
色の染みに見えたのは、蛍手の透かしであった。

茶碗の胴に、小さな透かし彫りの穴がいくつもあいていて
その穴が、透明な釉薬で埋めてある。
闇のなかの蛍のように、そこが光を透かして、ほのかに明るく見える。
.............

これで思い出したのは、平戸焼(三川内焼とも言う)である。
蛍手や透し彫りは、有田や平戸などの肥前磁器に、よく見られる。
磁土が素材として適しているし、何より、磁器は透明性があるので、
光を活かす蛍手の技法とマッチする。相性が良いのである。

下の写真は、某ウェブサイトより転載。




でもね、茶道で使う使うお茶碗は、薄い磁器製は、熱を通しやすくて
つまり、熱くて適してないですね。
その点、楽茶碗は、熱を通しにくい。昨日も、お茶の稽古の時、
つくづく思いました。。(私の手のひらが知っている。。)
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