へうげもの 20巻を読んだ。
とっても面白かった。
本巻時代背景は、1612年8月から1614年7月ー。
大坂の陣が始まるのは、1614年冬なので、まさに、その直前ー。
徳川方、豊臣方、そして、その板挟み状態の者達と、三者三様の生き様と茶道具がたくさん出て来て、てんこ盛りの面白さだった。
が、反面、「へうげもの」シリーズがいよいよ終わりに近づいているのを今更ながら再認識。
だって、主人公の古田織部は、大坂(夏の)陣が終わった直後、1615年、謀叛の疑あり、家康の命により切腹して果てるのである。
師である千 利休と全く同じ死に様・人生の終わり方である。。
Anyway.. somehow...
漫画本の表紙の帯、何やら可愛らしげな茶碗が描いてある。
これは、安南茶碗である。17世紀頃のベトナムの茶碗という設定。
本文ではこのようになっているー。
そして、実際の、それは、現在、名古屋の徳川美術館が所持している重要美術品「紅安南茶碗」。
なかなか色がようございますね。。
安南茶碗、ベトナムの茶碗と聞いて、私は、ふと、あることを思い出した。
今年3月、東京の根津美術館 展示室6で見た「安南染付唐草文茶碗、銘 福之神」である。
(適当な良い写真が見つからず、ボケ写真ではありますが)
両者に共通するのは、というか、安南茶碗の特徴というのは、
腰や高台が高く作られた厚手の茶碗
と言えるようだ。
、、にしても、このシリーズ、終わりが近いというのは寂しいが、「何事にも終わりがある」ということか。。