ももきよ日記

記憶の彼方へ消え去る前の雑記帳でございまする。。

金木犀

2017-09-30 21:49:58 | 

(9月30日、The Gardens at Lake Merritt)

何だか良い香りがするなあと思ったら、金木犀でした。
そっか、、もうそういう季節ですね。
金木犀、花は、ちっこいのに、枝は太くて固そう、、と
つくづく思いました。

*木犀科
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

几帳面箱

2017-09-29 20:30:02 | 茶道具
「箱は、几帳面か。ええもんが入っていそうやな」
真之介は、箱を見てつぶやいた。

几帳面箱は、四つの角を、それぞれ両側から削って、稜(りょう)を
尖らせた「几帳面」という細工を施した箱だ。
公家が使う几帳の柱にそんな細工をするところからついた名だと、
教わったことがある。

(山本兼一作「赤絵そうめん」第五章「うつろ花」より)

....................

この場面は、真之介たちが、彫三島の茶碗を箱から出そうとしたところ。

茶道は、道具が多い。その道具が入っている箱もたくさん。
そして、道具と共に、箱に重要な意味がある。
私などは、たとえば、つい最近まで「箱書」「共箱」「極(きわめ)」の違いが
わからなかった。

今回は、「几帳面箱」だ。「几帳面取」とも言うらしい。
箱の細工の仕方ですね。

では、写真で見ると、、







ちなみに、あの人、とても、几帳面な性格だねえ、、
という人の性格などを表す「几帳面」の語源だそうだ。。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

漢詩「勧酒」とサヨナラだけが人生だ

2017-09-27 21:02:52 | 茶道具
(文春文庫、山本兼一)

「赤絵そうめん」第五章「うつろ花」に、中国唐代の詩人 于武陵(うぶりょう)の
漢詩が引用されていた。

「勧酒」である。
(読んで字の如く、「酒を勧める」ということだ)
(親しい友人と酒を飲み交わしている、そんな場面だろう)

五言絶句なので、そんなに長くない。書いてみよう。

勧君金屈し 君に勧む金屈し
満酌不須辞 満酌 辞するを須(もち)いず
花発多風雨 花発(ひら)けば風雨多し
人生足別離 人生 別離足(た)る

*金屈しとは、取っ手のついた黄金の大型の杯のこと
*金屈しの「し」は漢字変換ができませんでした

酒飲みだったら、こういうのって、わかるよね。
いや、酒飲みでなくてもわかるよね。
人生に別れはつきもの、さあ、この時、今を楽しもう、飲もうぜ、、という感じ⁉︎

興味深いのは、昭和初期の文豪、井伏鱒二の妙訳・名訳があるんですよ。
これを読むと、ぐっと、この漢詩が近くなる。。

井伏鱒二の訳:

この杯を受けてくれ
どうぞ、並々とつがせてくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ

*参考サイト: 「井伏鱒二と荻窪風土記と阿佐ヶ谷文士」より
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自在置物

2017-09-26 17:56:55 | 茶道具
先日紹介した「利休の茶杓」(文春文庫、山本兼一)の第4章は、
「自在の龍」というお話。

自在置物というのは、どこかで聞いたことがあるような、、
見たことがあるような、、でも、非常に曖昧な記憶しかなかったが、
今回、これを読んで、確認・勉強になりました。







以下、ウィキペディアから転載

「自在置物」とは、日本の金属工芸の一分野
鉄や銅、銀、赤銅(金と銅の合金)などの金属板を素材として、龍、蛇、鳥、
伊勢海老、海老、蟹、蝶といった動物の模型を写実的に作るのみならず、
それらの体節・関節の部分を本物通りに動かすことも追求し、そのための
複雑な仕組みを内部に施すのが大きな特徴

江戸時代の中頃、戦乱が絶えて社会の気風が太平になると、武具類の需要が
減少した。これを受け、甲冑師の一部には技術伝承と収入源を兼ねて、本業で
ある甲冑の他に、鍔・轡などの武具・馬具や火箸・花瓶・箱といった様々な
民具を鉄で製造・販売するようになった

自在置物もこうした流れの中で、甲冑師、とりわけ、明珍派の職人らによって
生み出された工芸品である

................

山本兼一さんの小説の中では、明珍宗察作の龍の自在置物が出てくる。
で、調べると、あるんですよ!
東京国立博物館に‼︎ これです‼︎


(1713年、明珍宗察作)
(確認されている中で最古の自在置物)

................

つれつれと思い起こすに、2年前、東京日本橋の三井記念美術館で、
自在置物を見たんじゃなかったかなあ、、
あぁーしっかり見ておけば良かったぁ、、(後悔先に立たず、、である)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

堆黄(黄色い漆)

2017-09-25 16:01:08 | 茶道具
「利休の茶杓」という本を読んだ。
(文春文庫、山本兼一)

6編の短編集だが、その最初が「よろこび百万両」という話だ。
その中に、七寸の丸い平たい堆黄菓子器が出てきた。

堆朱や堆黒はよく聞くし、実際、その香合や棗を見たことがある。
が、堆黄- 黄色い漆を重ね塗りしたものは見たことがない。
ちょっと、興味が出て、Googleで調べてみた。


(堆黄蟷螂香合、中国明時代15世紀)(栃木県立美術館)


(龍堆黄盆、明時代)((東京国立博物館)

記事を読むと、やはり、黄色い漆というのは珍しいらしい。
私が見たことがない、、というのも無理はないわけだ。

いや、勉強になりました。
山本兼一さん、3年前に急死されて惜しいことです。私より一つ年下。
茶道や道具類に造詣が深かっただけに惜しまれます。
(尚、氏の直木賞受賞の「利休にたずねよ」も、以前読みました、どちらかというと
この「とびきり屋見立て帖」シリーズの方が、わたしゃ好きですな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藪萱草

2017-09-25 15:48:15 | 花・黄色とオレンジ色

(9月23日、The Gardens at Lake Merritt in Oakland)

野萱草は一重咲きだけど、藪萱草は八重咲き。
上の写真でよくわかる。
下の写真は野萱草。8月19日、Lake Merritt周辺で撮ったもの。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

和菓子170 ささらがた 夏限定

2017-09-20 17:40:24 | 和菓子


ささらがた 夏限定
両口屋是清(愛知県名古屋市)

スイカを食べてみた。
ホントに、スイカの味‼︎
夏羊羹とも言われる錦玉羹なので、暑い季節に、ぴったり! 美味しい!
(錦玉羹は、寒天に砂糖を加えて、容器に入れ冷やして固めたもの)



白桃やレモンは、別の日に食べることにしよう!
下の写真は、両口屋是清さんのホームページから転載
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

紅花

2017-09-20 16:41:23 | 花・黄色とオレンジ色

(9月19日、我が農園にて)

紅花の季節。
この花の出荷が始まると、あぁー秋だなと思う。
季節の変わり目を教えてくれる花。

*英名はSafflower
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

iPhone7plus Depth Effect 2

2017-09-18 20:53:30 | iPad and PC
(秋明菊)

(唐糸草)

(Protea)

(アブチロン)

(縞薄)

(夾竹桃)

(サルビア)

いずれも、9月16日、Oaklandにて撮影
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

iPhone 7plusのDepth Effect

2017-09-18 16:59:57 | iPad and PC
つい最近知ったこと。

私が使っているiPhone7plusのカメラ機能に、Depth Effectというのが
入っており、それは、「ポートレート」というところをクリックすると使える。
これが、とても良い‼︎
論より証拠‼︎

すぐ下が、普通の「photo」で撮り、もう一つのが「portrait」である。




(9月16日、Oaklandにて)
(被写体は、「瑠璃玉薊- るりたまあざみ」)

Depthというのは、被写体深度のことであり、ポートレートとは、

「被写体をくっきり、背景をぼかす」ことが可能な画像処理を
iPhone内部で自動的にやってくれる、ということらしい。

ねっ、上の写真で、ハッキリ違いがわかりますね。。

いやー、便利だわ。。ますます、iPhoneで写真を撮る機会が増えそう。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

禅語 水急月不流

2017-09-15 08:25:46 | 茶席の禅語

(9月13日、Half Moon Bay Coastal Trailにて)

(ハーフムーンベイは1年を通して涼しいところ、白い大きな紫陽花が、
生き生きと咲いていた)

今週からお茶の稽古再開。約2ヶ月半ぶりだった。
私の場合、茶室に入って、まず、目に入るのは、、と言うより、
床の間の軸、禅語を見るのがとても好きなのだが。

この日は、「水急月不流」(水急にして月を流さず)であった。

人によって、又、その時々によって、解釈は違うと思うが。

川の流れは止まることはないが、その川面に映る月の姿を 流すことはできない-
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Half Moon Bay Coastal Trail

2017-09-15 08:01:17 | 徒然日記

(9月13日、Half Moon Bayにて)

長女とボーイフレンドが、南カリフォルニアから遊びに来ており、
一昨日は、自宅から北へ1時間45分程にあるハーフムーンベイへ
遊びに行った。
話に聞いていたリッツカールトンのゴルフ場脇にあるHalf Moon Bay Coastal Trailを
歩いてみた。
と言っても、全長6マイルほどあり、義母も一緒だったので、ごく一部を歩いたと
いう程度。

ハーフムーンベイのリッツカールトン、、1泊800ドルから1000ドル近いらしい。
私は、宿泊料は調べなかったが、アフタヌーンティーをチェックしたら、、
1人50ドル‼︎ 6人だったら300ドルプラス何やかや、、
多人数家族の庶民には贅沢過ぎ。我が家は、そこから、更に10分程北の海辺の
小さなレストランで、クラムチャウダーを食べた。
美味しかった‼︎
(ちなみに、クラムチャウダーは、10ドルだった)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菊芋

2017-09-11 16:48:11 | 花・黄色とオレンジ色

(9月9日、自宅にて)

「菊芋」ではないかと思います。
ひまわりではないし、秋桜でもないし、金鶏菊でもない。
(全部「菊科」の花)

「季節の花300」で調べました。
何気に綺麗です。
夏の終わり頃から秋にかけて咲くみたい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カンナ

2017-09-10 18:19:19 | 

(9月9日、near by Lake Merritt)

カンナはカンナ。
英語も日本語も「カンナ」。
そう言えば、オクラもそう。
英語圏でも日本語でも「オクラ」。

カンナの葉っぱは大きい!
背丈も随分高いものがある。
色もいろいろあるので目立ちます。

*カンナ科
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まるまるの毬

2017-09-07 21:33:36 | 本・雑誌


「まるまるの毬」という本を読んだ。「毬」は「いが」と読む。
(「いが」とは、栗などの実のまわりにある、とげのついた外皮)
(あるいは、喉がいがらっぽいとかいう時の「いが」)

作者もタイトルも聞いたことがない、、ただ、偶然に、、
但し、「和菓子」がたくさん出て来る小説という一点で購入。

開いてみると、まず、第1章が、「カスドース」であった。
知っている人は知っている、知らない人は知らないお菓子だろうが、
かく言う私めは知っているが、まだ、食べたことはない派である。

が、関係は浅くない。何故なら、このお菓子は、我が故郷長崎県のお菓子だから。
正確に言えば、江戸時代、平戸藩松浦家に伝わる南蛮渡来のそれなのである。
鎖国時代、長崎にはオランダ商館なるものがあったが、長崎以前は、
平戸だったのである。だから、ここが、すべての始まりという時代があった。

小説「まるまるの毬」第1章は、カスドースをめぐって起こる騒動・顛末が
書いてある。
又、興味深いのは、松浦家に伝わる「百菓乃図」というものだ。
菓子の造詣が深い松浦家が、代々伝わる百種類の菓子をまとめたものらしい。。

ところで、「まるまるの毬」とは何?

と、皆さん思うでしょう?
それは、第3章で出てきますよ!

(ちなみに、「まるまる」とは、宮中女房詞で、団子のことを「まるまる」と言う)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする