ももきよ日記

記憶の彼方へ消え去る前の雑記帳でございまする。。

禅語 水急月不流

2017-09-15 08:25:46 | 茶席の禅語

(9月13日、Half Moon Bay Coastal Trailにて)

(ハーフムーンベイは1年を通して涼しいところ、白い大きな紫陽花が、
生き生きと咲いていた)

今週からお茶の稽古再開。約2ヶ月半ぶりだった。
私の場合、茶室に入って、まず、目に入るのは、、と言うより、
床の間の軸、禅語を見るのがとても好きなのだが。

この日は、「水急月不流」(水急にして月を流さず)であった。

人によって、又、その時々によって、解釈は違うと思うが。

川の流れは止まることはないが、その川面に映る月の姿を 流すことはできない-
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禅語 壺中日月長

2017-08-11 22:10:01 | 茶席の禅語

(8月5日、The Gardens at Lake Merritt)

The Gardens内にある日本庭園。
待合所まである。結構、大きい。
何人座れるだろうか、、とか思ってしまう。

壺中日月長 (こちゅうじつげつながし)

今年1月、あるお茶会の床に掛けられた軸。
御亭主が、その意味を話されたが、声が小さくて、あまり聞き取れなかった。
以来、何となく気にかかっていた。
音読みは、割と、スラッと頭に入った。
が、その意味するところがね、、わかりそうで、、はっきりわからない。

要は、何とでも解釈できる。

いや、禅語とは、自分のフィーリング、自分の解釈で良いのだ、と言っても、
人に説明する時には、納得してもらわねば、、

もちろん、Googleすれば、答えらしきものは、たくさん出てくる。
が、どれも、うーんん、、うーん、ーうーん、、

ということで、未だに、曖昧ということです。。

「茶席の禅語集」という本には、こう書いてある。

壺の中は転じて天地を意味し、禅道を意味し、更に奥に至って悟りを持つならば、
日々が真にうららかに苦悩のない日々となる

、、(何のこっちゃ、、)
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茶席の禅語 名利共休(めいりともにきゅうす)

2017-03-01 20:07:27 | 茶席の禅語

(2月25日、The Gardens at Lake Merritt)

3月になってしまいました。
去年の今頃を思い出します。歯の調子は、凄く悪いし、挙げ句の果ては、
帯状疱疹‼︎
痛い思い出。そして、高額治療費‼︎ (歯)

さて、忘れない内に、禅語の記録をば。。

名利共休(めいりともにきゅうす)

名をあげんがため、又、利益を得るがために生きるのではなく、
それらを断ち切って生きたいもの。
利休居士の号は、この言葉より出ていると言われている
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茶席の禅語 鳥啼山更幽

2016-07-07 21:31:53 | 茶席の禅語

(7月5日、グリーンガルチ種月庵にて)

サンフランシスコの観光名所、ゴールデンゲイトブリッジを渡り、山を超え、
谷を下り、Muir Beachのすぐそばに、グリーンガルチがある。
そこには、禅宗の一つである曹洞宗の寺、禅修行所やファーム等があり、
そして、茶室がある。
7月5日、お茶事に招かれ、初めて行った。
成る程、素晴らしい環境である。

茶事の初座。床には、

鳥啼山更幽 (鳥啼いて山更に幽なり)

山に鳥の一声が響き、一層静けさが深まる
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緑色なのに、何故「青」と言うのか

2016-06-02 18:00:58 | 茶席の禅語

(6月2日、Seacliff area)

きっかけは、禅語だ。

青山元不動(せいざんもとふどう)とか、雨後青山青転青(うごのせいざん あおうたたのあお)とか、
山は青ではなく、どちらかと言えば、緑じゃないか、、と思っていた。

そういえば、鶴屋吉信の和菓子に「青苔(せいたい)」があるが、瑞々しい苔は青色じゃなく
緑色じゃないか、、
信号機だって、青って言っているけど、あの色は、どう見たって緑色じゃないか、、

、、と言い出せば、結構あります、あるんです。。

日本人の感性が「青」と言わせたのか、、

(だけじゃ、すまされない理由があるはず)
(ここは、何としても、裏付けが欲しい)

調べてみたら、割と、簡単にわかりました。
(と、私自身は、この説が気に入った)

*色の数というのは、文化に依存する
*日本には、中国から文化が流入し、陰陽五行思説が取り入れられた
*陰陽五行説では、五色(青、赤(朱)、白、黒、黄)を、非常に重要視し、万物を象徴するものと
捉えている
*白黒を除くと、赤、黄、青が色を表すベースの色なので、緑色、青色のあたりの色を
ひっくるめて「青」と表現したのでは、、

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禅語 松聲含慶音

2016-01-25 20:00:27 | 茶席の禅語

(2015年12月27日、遺芳庵)
(遺芳庵は、高台寺内にある)
(灰屋紹益と吉野太夫の好みの茶席であり、高台寺を代表する茶席として知られている)
(「吉野窓」は茶室壁一面の大きい円窓で有名)

さて、禅語。

松聲含慶音(しょうせい けいおんをふくむ)

「聲」は「声」のこと
松声は、松林を風が通る音だが、又、釜の湯立つ音でもある
「慶音」とは、喜ばしい音
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禅語 日々是好日

2015-11-21 17:38:14 | 茶席の禅語


日々是好日(にちにちこれこうにち)

唐代の禅僧、雲門禅師の言葉。

私なりの解釈。
簡単に一言で言えば、

今がすべて!

つまり、たとえどんな一日でも、その日は二度とない一日であるということ。
だから、その日を精一杯生きようということ。

かく言う私だが、、最初読んだ時は、「今日も明日も毎日良い日」ぐらいに、軽い感覚で眺めたもの、、
しかし、禅僧の言葉には、もう少し深い意味があったということだ。。
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禅語 紅葉満山川

2015-11-04 16:08:53 | 茶席の禅語

(11月4日、我が農園)

昨日のお茶の稽古は、炉開きであった。
先生手作りの美味しいぜんざいを食べた。

お軸は、

紅葉満山川(こうよう さんせんにみつ)

この時期にぴったりの軸であった。
お筆は、大徳寺黄檗院の小林太玄老師。
(写真を載せられないのはまっこと残念‼︎)

翌日(今日)、我が農園の柿の木を見に行った。
陽あたりの良い場所の柿は、たわわに実をつけ、そして、その葉は「柿紅葉」。
もう、しっかり、秋だわー。。

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禅語 幽鳥語喃々

2015-08-03 16:46:37 | 茶席の禅語

(7月31日、義母の庭)

(「秋海棠」の英名はHardy begonia)
(ベゴニアより花の枝が長い)
...........

幽鳥語喃々(ゆうちょうごなんなん)
辞雲入乱峰(くもをじしてらんぽうにはいる)

禅林句集

*幽鳥とは山の奥深いところに住む鳥
*喃々とは口数多くしゃべる様
(コトババンクより)

私なりの感じ方は、、

山奥の鳥が語らうように何か鳴いている
.............

対句の「雲を辞して乱峰に入る」がどうにも「幽鳥、、、」の句と合わない。
合わな過ぎる。。思いませんか?
だから、わからない。

「禅林句集」とは、禅語の語彙集。
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禅語 泉聲中夜後

2015-07-31 21:48:46 | 茶席の禅語

(7月30日、義母の庭)

白い桔梗の花は、庭にあっても、
茶室の床の間にあっても、誠に、涼しげで良いものです。。
..............

泉聲中夜後(せんせいちゅうやののち)
山色夕陽時(さんしょくせきようのとき)

「虚堂録」巻三

泉の音は、真夜中過ぎ夜明け前が一番心に響く
山の色は夕陽があたっているその時が一番美しい

、、という具合の意味だと思うが。。

深読みすれば、どんな禅語的意味があるのだろう。。
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茶席の禅語 白雲抱幽石

2015-02-18 08:00:57 | 茶席の禅語



(2014年12月12日)

佐賀県立九州陶磁文化館には、「碟泉庵(せつせんあん)」という七畳の茶室(主室)があった。

白雲抱幽石(はくうん ゆうせきをいだく)
南禅寺 菅長 宗徹書

白雲がさびしい所にある石を抱いている

なかなか大きい茶室で迫力があった。



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禅語 神光照天地

2015-02-08 21:19:08 | 茶席の禅語
Stormのため、外での仕事はキャンセル。
やったね!
何せ、もの凄い暴風雨なので、家から一歩も外に出れない、というか、出たくない。

久しぶりに、DVDで、藤沢周平原作の時代劇を見た。(ドラマ名「花の誇り」)
これ、実は何回も見た。
で、以前は全然気が付かなかったシーンに、今回は目が釘付けになった。

ラストに近い部分。
茶室が出てくる。亭主がお茶を点て、客に薄茶を出す。
床には軸。それが、

神光照天地(しんこう てんちをてらす)

だった。(意味は、読む方がそれぞれ感じるままに)

なかなか良い書でありましたな。。
(とにかく踊っているような個性的な書で、誰の筆かはわからない)

新しい発見でもあり、印象深かったので書いておきましょ。
(いいドラマは、いろいろ新しい発見があるものだ)

そして、もう一つ。
棚は、桑小卓(くわこじょく)であった。
桑小卓は、裏千家第四世仙叟宗室御好みの棚。
私は、実物は使ったことはなく、写真で見たのみ。
なかなか味のある棚。
こんな感じー。(某サイトより転載)


カリフォルニア、冬が雨季にもかかわらず、先月(1月)は全然雨が降らず、水不足を心配していた。
3月、4月に大雨が来ると農業関係者は大変困るので、どうか、雨よ、2月に降っておくれ、、、
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禅語 安分以養福

2015-01-25 20:28:14 | 茶席の禅語
(1月24日、near Lake Merritt)

安分以養福
ぶんをあんじ もってふくをやしなう

自分が何であるか知り、この世に於ける自分の為すべきことをわきまえておれば、道が開けて幸福になるー
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禅語 瑞気満梅花

2015-01-22 07:50:26 | 茶席の禅語

(1月15日、我が農園にて)

瑞気満梅花(ずいき ばいかにみつ)

めでたい春の気が梅の花に満ちているー

日本はどうかわからないが、今、カリフォルニア、我が町辺りでは、梅の開花が始まっている。
だから、この禅語は、まさにピッタリの雰囲気。
そして、先日サンフランシスコの茶会、待合にも、このお軸が掛かっていた。

梅は、別名が多い。
その一つが「花の兄」。
冬の終わり、春と言うにはまだ早い、そんな頃、小さな蕾が徐々に膨らみ、他の花に先立って、花を咲かせるのは梅だ。
(ホントは、木瓜もなんだが、、)
(梅は、古来より、桜と並び、日本人には一番なじみのある花だからか、、)

ちなみに、「花の弟」という別名を持つ花がある。
そうです、アレです。。
菊のことです。
秋冬を代表する花。
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禅語 直心是道場

2014-11-07 20:31:45 | 茶席の禅語


直心是道場(じきしん これどうじょう)

*光厳童子という修行者が、維摩居士(維摩経ゆいまぎょう)にどこの道場から来たのか尋ねた際に、居士は「直心」と答えた。
すなわち、素直で、誠実な心こそが道場であるということである。
(淡交テキストより)
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