風炉先屏風とは、ウィキペディアにも書いてあるが、茶道具の一つで、広間の点前の際に、道具畳の向こう側に置く2つ折りの屏風のことである。
これを置くことによって、道具を引き立て、点前座の空間を引き締める効果がある。
単に風炉先と呼ぶことがある。
ある時、私の好きな淡交テキスト「茶道具に学ぶ」(2010年)を眺めていたら、どう見ても、これらの点前座には風炉先がないということに気づいた。
どうして?
(炉の場合)
(風炉の場合)
で、結局、少しわかったのは、広間(4畳半以上)と小間では違うということだ。
広間では、「点前座」には、必ず「風炉先屏風」を使うが、小間(小さい茶室)では、必ずしも使う必要はないらしい。
特に、「風炉先窓」や「色紙窓」と言われる装飾性の高い窓が取り付けられている小間には使用しない、と書いてあった。
確かに、上の写真(2番目)には、点前座の向こうに窓がある。
又、これらの点前座は、それぞれ道具があるべきところにピタッと収まっており、この状態が美しい。
不必要なものは置くべきではない。