10日(土)の午前中に外国語学部卒業論文答弁会(発表会)が行われた日の午後3時から、今年6月中旬に卒業式を迎える外国語学部生たちの礼典が行われた。その会場となる新図書館に隣接した建物に向かう。この巨大な新図書館は、新型コロナ感染問題が起きていた3年間の間に完成されたもので、黄土色の旧図書館と共に現在使われている。
閩江大学外国語学部2025年卒業礼典の行われる小ホールのある新しく作られた建物に着くと、「情系外語夢後遠方」や「卒業季不説再見 青春卒業季」などと書かれた看板が待ち受けていた。閩江大学の外国語学部は、各学年英語学科5クラス(約100名)と日本語学科2クラス(約40名)からなる。
午前中に卒論発表・答弁会を終えて、卒業式服を着た卒業予定者約140人余りと、教員・職員たちが会場に集まった。卒業予定者140人余り1人1人のフォト写真が次々とステージ大画面に映し出された。その後、6人の学生たちがステージで歌曲を歌った。
礼典の正式開始で、まずは中国国歌である「義勇軍行進曲」を会場の全員が立ち上がり斉唱をする。そして学生代表、父母代表、教員代表、外国語学部校友会代表の挨拶が続く。
この礼典に招待された教員(外国語学部の教員・職員約100人中16人)や父母たち(約10人)に花束が学生たちより渡された。私も花束をいただいた。
その後、優秀学生たちへの表彰があり、学部長の挨拶、そして卒業予定者全員による合唱があり礼典は2時間余りを経て終了した。
卒業していく4回生たちとは、新型コロナウイルス感染問題のため、私は彼らが2回生の時に、中国と日本の間でのオンライン授業(日本語会話3)で行ったのが、画面を通しての最初の出会いだった。そして、2020年2月~23年3月までの3年間の日本からのオンライン授業を経て、2023年3月29日に私は3年ぶりに中国に戻った。
2022年12月に中国の3年間にわたる過酷な「ゼロコロナ政策」が終わり、その12月から2023年3月までの間に、約10億人以上の新型コロナ感染大爆発が中国で起きた。3月29日に中国に戻る際の飛行機内か福州市内に向かう空港バス内かわからないが、そのどちらかで新型コロナウィルスに初感染したのだろう。私は2~3日後に新型コロナウィルスのような症状が出始め、発熱に加え声も出にくくなった。
そして、4月4日、今年の卒業生たち(4回生)と初めて生(なま)に対面した教室での授業の際には、ようやく出せるカスレ声で挨拶をしたのだった。この3~4か月間、「己経感染?」(あなた、すでに感染しましたか?)という言葉が、中国では日常の 挨拶言葉だったようだ。だから、私が感染症状を出しながら授業に臨んでいてもていても、学生たちはほとんど気にしていないようだった。(感染し免疫力がついていることがあるのだろう。)その後、この4カ月間余りでコロナに感染した学生は、約9割に上っていたことも分かった。そんな彼らとの直接対面の出会いだったことが思いだされる。
礼典の最後に、「我々卒業」と書かれている巨大なケーキ(200人がすぐにとれるように、下は200個の紙コップでが置かれ作られていた。)がステージ上に登場した。
正式な卒業式は、6月中旬に全学部の4回生6000人余りが参加して執り行われる予定となる。
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