彦四郎の中国生活

中国滞在記

私の目に映った中国の実像❶―中国人、中国社会、そして中国という国―今回でブロク1000号に至る

2019-08-29 14:14:40 | 滞在記

◆今回のブログで1000号に至りました。2013年9月に中国の大学に赴任しての6年間(2190日)の日々を、「彦四郎の中国生活」という名のブログで記してきました。平均するとおよそ2日に1回のわりで書いてきたことになります。当初は家族や友人などの親しい人に、近況を知ってもらうために始めたブログでしたが、いつのまにか多くの人たちにも閲覧してもらうブログになっています。中国に住む日本人のブログでは、中国人の閲覧数が最も多いブログでもあるようでした。

 残念ながら、今年の6月18日から、このブログは中国国内では中国政府当局により閲覧できなくなりました。(閉鎖・ブロック)  香港情勢の激化などとともに、あらゆる外国(外国人)からの情報・メディアを さまざまな理由から、より監視・統制を厳しくしている中国の昨今です。明日8月30日には再び中国に戻り、大学での教員生活が始まります。中国でのブログ閲覧に関しては何らの対策がとれるかどうか探っていきます。

 京都府南部の山城地方の退職教職員の組織である「京都府教職員互助組合退職互助部 山城北支部」が、毎年1回発行している機関紙『やましろ』があります。今年の第26号(2019年3月発行)に、「私の目に映った中国の実像―中国人、中国社会、そして中国という国」と題して寄稿しました。原稿を書き終えて支部に送信したのは2019年1月15日のことでした。そして、3月に発刊されました。ブログがついに1000号となったこともあり、この『やましろ』に掲載されたもの(A4版3ページ)をここに記しておきたいと思いました。『やましろ』掲載原稿には写真は2枚だけのものでしたが、ここでは多くの写真も掲載します。また、ブログに掲載した場合、中国当局の検閲があるため、途中に―「略」―や文章を少し変えての表現もしてあります。以下、『やましろ』掲載の文章です。

 ◆上記写真は福建師範大学

 中国福建省福州市にある福建師範大学と閩江(びんこう)大学の外国語学部日本語学科の教員として赴任をして、もう6年目になります。この間、「中国という民族のこと、中国社会のこと、そして中国共産党一党支配下の中国という国のこと」などをずっと考え続けてきました。

 ◆上記写真は閩江大学

 中国の2つの大学で、「日本語教育」だけでなく、「日本概論・日本文化論・日本近現代文学・日本古典文法文学」などの講義を担当してきた経過もあり、中国と日本の「自然・民族・社会・文化・政治経済」など、様々なことについて比較研究・調査をしながら講義に臨むという日々の連続でもありました。

 ◆上記写真は閩江大学の学生達 

 この6年間で 実数として800人くらいの学生に教え、そのうち100人あまりが、日本への短期研修生や学部交換留学生、そして大学院留学生として来日してきました。

 ◆上記写真は閩江大学の学生達

 ◆上記写真は閩江大学の学生達

 ◆上記写真は福建師範大学の学生達

 ◆上記写真は福建師範大学の学生達

 中国社会を一言で表せば「社会や人々のアンバランス」となるでしょうか。それは、外国人である私から見れば一つの大きな魅力です。日本のように人々がかなり均一化された社会ではないのです。身なりや生活の様子からして、いろいろな階層の人が同時に生きています。また、中国の歴史や自然、人々の様子など、とても敬意を払いたくなるものが多いのも中国です。

 2013年9月に初めて中国に赴任してからのこの6年間余りだけでも、この中国の社会は、もますごいスピードで大きく変化し続けています。とりわけ。IT関連の急激な発達と社会生活全般への浸透です。金銭的な支払いなどをはじめ、社会生活のほぼ全域にわたって携帯電話アプリの操作で行うという生活変化に刻々と対応するのは、私にはとても大変です。

 もう一つ、この6年間の変化として大きいのは、70年間余り続く中国共産党一党支配政権下、2012年より習近平政権となったわけですが、「表現の自由」「政治の民主化」や「人権の尊重」などに関しての徹底的な―(略)―がより強まったなあと感じることです。情報統制などもすごいです。まさに、「現代版・万里の長城」が国内に張り巡らされています。水も漏らさずという感じです。

 ※次号に続く